過去清算にもとづく朝日国交正常化 |
朝鮮民主主義人民共和国と日本の関係正常化の基本は、あくまでも過去に過酷な植民地支配を行った加害者である日本が被害者である朝鮮に謝罪し、補償することにある。 謝罪と補償にもとづく朝日国交正常化が実現してこそ、在日同胞が二つの世紀にわたって経験してきた犠牲の痛みが癒され、在日同胞の地位と生活を根本的に改善する条件も整えられる。 2002年9月17日、金正日総書記は、日本の小泉純一郎総理と平壌で会合、会談し、その結実として歴史的な朝日平壌宣言が発表された。 朝日平壌宣言は、日本側が過去の植民地支配にたいする「痛切な反省と心からの謝罪の意」を表明したのにもとづいて、双方が国交正常化を早期に実現するためあらゆる努力を傾けることにし、補償としての経済協力問題、在日朝鮮人の地位問題、文化財返還問題などについて国交正常化会談において誠実に協議することを確約した。 双方はまた、国際法を順守し、互いの安全を脅かす行動をとらないということ、東北アジア地域の平和と安全を維持、強化するために互いに協力することを確認した。 朝日関係史において初めてとなる首脳会談が実現し、朝日平壌宣言が採択されたことは、地理的に近い国でありながら過ぐる1世紀の間、不和と対立の状態にあった朝鮮と日本の関係が両国人民の念願と利益、時代の志向に即して正常化され改善、発展できる道を開き、東北アジアで平和と共栄の時代を開拓する画期的な出来事である。 また、2004年5月22日、金正日総書記の勇断によって小泉総理の2回目の平壌訪問と朝日首脳会談が実現し、朝日間の信頼を回復し朝日平壌宣言を誠実に履行する決定的契機がつくられた。 第2回朝日首脳会談を契機に国交正常化への大局的な流れが現実のものになりはじめるや、これに一貫して反対してきた日本の右翼反動勢力は「拉致問題」を極大化して、この流れを逆行させようと反共和国、反朝鮮総聯、反朝鮮人策動に狂奔した。 しかし、朝日国交正常化への流れは、朝日両国人民の共通の念願と利益、新しい時代の志向に即した歴史的流れであり、何ぴとも妨げることはできない。 |