スポーツの大衆化
大衆スポーツ事業 総聯の体育活動は、体育人の技術、技量を高めるだけでなく、活動家と同胞たちの体力を向上させる方向でも進められている。
  こんにち、総聯の支部と分会、団体と事業体、そして各級学校には、1千余の体育サークルが作られており、多くの愛好家と同胞たちがスポーツを楽しんでいる。
  とくに、サッカーとバレーボール、野球とソフトボールは、多くの地域で毎週日曜日ごとに分会対抗、支部対抗のリーグ戦が行われている。女性たちの間では、バレーボール熱がきわめて高く、オモニバレーボール大会が各地で開かれている。
  囲碁と登山は、広範な各界各層同胞を網羅し、毎日のように日本の各地で組織される囲碁大会、登山の集いに数多くの同胞が集まり、沸きかえっている。
  また、学校を愛する運動の一環として、ほとんどすべての学校で同胞商工人のチャリティーゴルフコンペが定期的に行われている。
  さる1989年から2000年までの12年間で、民族の祝日や記念日に中央と本部、支部、分会などで多彩な体育行事が1万2千余回行われ、延146万人の各界各層同胞が参加した。
  このような大衆スポーツ事業は、体育をより大衆化させるだけでなく、総聯の分会、商工会、朝青、女性同盟など組織と団体、事業体の会(盟)員拡大と、学校を愛する運動、民族的団合と祖国統一のための事業で重要な役割を果たしている。 大マスゲーム  競技場のスタンドに続けて描かれる華麗な絵と文字、荘厳な伴奏にあわせて繰り広げられる様々なリズミカルなシーン、それに魅了される観客たち。
  総聯結成10周年を記念して、東京をはじめ関東地方の朝鮮学校と朝鮮大学校の学生たち8千余人が出演したマスゲーム「祖国に捧げる歌」が、1965年5月28日に駒沢競技場で行われた時のことだ。
  この日、日本各地から集まった朝鮮同胞と日本国民3万人を超え、ぎっしり埋め尽くされた競技場で、世界海外僑胞運動史上はじめて繰り広げられたマスゲーム「祖国にささげる歌」に、観衆は完全に圧倒された。
  引き続き同年11月10日には、共和国創建17周年を記念し、マスゲーム「栄えあるわが祖国」を、そして1972年5月30日と31日には、金日成主席の誕生60周年慶祝大マスゲーム「主席に捧げる栄光の歌」を創作、公演した。
  1万余人の在日朝鮮青少年学生と同胞が出演した大マスゲーム「主席に捧げる栄光の歌」は、31ヵ国の各界人士をはじめとする11万8千余人の観衆を感動と驚嘆のうずに巻き込んだ。
  観客たちは異口同音に、大マスゲームを一つの立派な芸術、在日朝鮮人の団結力と組織性を示威した芸術的な一大絵巻であると語り、心からの賛辞を惜しまなかった。
  大マスゲームは、総聯の大衆体育活動で収めた成果と民族教育の優位性、そしてその生命力を余すところなく示した。