就学前教育 |
民族教育の最初の出発点としての幼椎班は、保育班、年少班、年長班などから成っている。
保育の基本的な方向は、在日朝鮮同胞の幼児たちに初歩的な民族的素養の育成を中心にしながらも、幼児期の一般教養を正しく授けていくところにある。 |
初等教育 |
初等教育は初級学校で行っている。
初級学校では、民族意識の土台を育みながらも、初等一般知識を体系的に学ばせている。
ここで、とくに重要な教育的課題として提起されるのは、すべての科目教育の基礎となる母国語教育を強化することである。 |
中等教育 |
中等教育は、中級学校(前期中等教育機関)と高級学校(後期中等教育機関)でおこなっている。
中級学校の教育は、なによりも母国語を基本とする民族科目数育と、数学をはじめとする自然基礎科学教育、そして外国語教育などを中心に進められる。
また高級学校では、正しい世界観の骨格をかたちづくり、中等一般知識教育を完成する教育をおこなう。
2学年からは、学生たちの能力と希望に応じて、文科系と理数科系にクラスを編成し、教育的な実効性を高めている。
東京、大阪の高級学校には、商業科、情報科を併設している。
高級学校の卒業生は、朝鮮大学校と日本の各大学、専門学校などの高等教育機関へ進学するか、社会へ進出している。 |
高等教育 |
高等教育は、共和国の唯一の海外大学である朝鮮大学でおこなっている。
朝鮮大学校は、共和国の権威ある海外大学であり、民族教育の最高学府である。
海外僑胞教育の歴史上、一つの海外僑胞組織が大学を創立し、自主的に運営している例は、朝鮮総聯以外には見られない。
朝鮮大学校は、総聯と在日同胞が民族史に誇る財富であり、民族教育のシンボルとなっている。
朝鮮大学校では、祖国と民族、在日朝鮮人運動に寄与する民族幹部と各分野の専門家を体系的に育成している。
朝鮮大学校は八つの学部(十七の学科)と研究院(大学院)、四つの研究所と図書館、記念館を有しており、総合大学的な体系と内容をととのえている。
学部卒業生をうけいれる研究院(前期2年、後期3年)では、専攻別課程案にしたがって専門家養成のための教育をおこなっている。
今日、一万3千余名をかぞえる朝鮮大学校卒業生は、総聯をはじめとする同胞団体や機関、同胞社会の柱としての役割を果たしている。
また帰国した卒業生には、祖国のあらゆる分野で活躍している。
このような功績が認められ、1975年5月、朝鮮大学校は共和国の最高勲章である「金日成勲章」を授与された。 |