コリアニュース №1008(2024.8.19)
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「朝鮮半島と地域の安全環境を守るための自衛的力を全面的に固めていくのは差し迫った時代的要求である」

朝鮮民主主義人民共和国外務省米国研究所は18日、次のような公報文を発表した。

(以下全文) 19日から29日まで、米国と韓国が挑発的な大規模合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を強行しようとしている。

実弾射撃訓練、上陸訓練など48回の各種野外機動訓練が地上と海上、空中で展開される今回の演習には「国連軍司令部」所属の追従国まで参加する。

これで「ウルチ・フリーダム・シールド」は、アジア太平洋地域で最大規模の軍事演習、NATO加盟国まで参加する攻撃型の多国籍武力を示威する危険な正体を明白にさらけ出している。

朝鮮民主主義人民共和国外務省米国研究所は、内外の強力な反対にもかかわらず、侵略的な大規模合同軍事演習をくり広げることで地域の軍事的対立と矛盾を一層激化させる米韓の対決的妄動を暴くため、以下に公報文を発表する。

「ウルチ・フリーダム・シールド」は「防御的」で「透明な」訓練なのか 最近、米国務省スポークスマンは、米韓連合軍事訓練は「定期的」で「防衛的」な性格の訓練であるとし、合同軍事演習の「透明性」について云々した。

これは、自分らの合同軍事演習が内包している危険性と重大性を隠蔽し、国際社会の非難を回避するための単なる言い訳にすぎない。

世界戦争史を振り返れば、侵略国は一つの戦争の準備のために、戦争に関する政策とその遂行のための軍事作戦計画の作成、武力の前進配備、絶え間ない謀議および実戦訓練、戦争挑発などの工程を順次的に実行してきたことがよく分かる。

現米国政府は、就任後に発表した「核態勢見直し報告書」に、われわれの「政権終焉」を目標と明記することによって、朝鮮民主主義人民共和国に対する核兵器使用政策を一層露骨化し、「ワシントン宣言」の発表と米韓「核協議グループ」の新設、「核戦略計画および運用に関する指針」の作成など、わが国家に反対する核対決政策を実践に移している。

これによって、朝鮮半島の周辺における米原潜の出没は2022年に比べて2023年には7倍に、戦闘機と爆撃機の出没も4倍に増強され、その最中、原子力空母が引き続き展開されており、韓国にF35ステルス戦闘機、SM6艦対空迎撃ミサイルをはじめ、米国の先端武装装備も大々的に搬入されている。

また、群山空軍基地にあったF16戦闘機が、ソウルに近い烏山空軍基地に移動配備され、いわゆる「超強力飛行団」が編成されたのをはじめ、わが国家の南の国境近くへと米国の攻撃資産が集中配備されている。

このような中、「ウルチ・フリーダム・シールド」に含まれた野外機動訓練回数は2023年には38回に、2024年には48回に増加し、その内容も「平壌占領」と「斬首作戦」を目標とする特殊戦訓練のような挑発的性格の訓練に進化している。

特に、今回の演習には、朝鮮民主主義人民共和国との核対決を想定した訓練まで含まれ、核戦争リハーサルとしての「ウルチ・フリーダム・シールド」の挑発的性格は、より明白にさらけ出された。

米国が唱える合同軍事演習の「透明性」なるものも、国際社会を欺瞞するための見せかけにすぎない。

米韓合同軍事演習が朝鮮停戦協定の要求に合致して実行されるのかを「監視」するという国々の大多数が、米国の指揮棒に従って動く「国連軍司令部」構成国やNATO加盟国であるため、彼らから中立性や公平性が全く見られないのは自明の理である。

諸般の状況は、「ウルチ・フリーダム・シールド」が「防御的」で「透明な」ものではなく、世界的に最も攻撃的で挑発的な侵略戦争演習であることを立証している。

米国主導の合同軍事演習は国際平和と安定にどんな影響を及ぼすのか 他国の安全利益を犠牲にする代償として、自分らの一方的で絶対的な安全を追求するのは、米国の典型的な手口である。

毎年米国が、追従国と世界の至る所でくり広げる合同軍事演習の回数がおよそ200余回に及び、その演習の性格もより威嚇的に進化していることで、これを明白に実証している。

1971年、旧ソ連を標的につくり上げた「リムパック」演習だけを見ても、ソ・米冷戦の終息とともになくなったのではなく、新しい「仮想の敵」に「打ち勝つ」という名分下で、世界最大の多国籍海上合同訓練に拡大している。

6月末から8月の初めにも、「リムパック」演習は29カ国の40隻の艦船、3隻の潜水艦、150余機の飛行機と2万5000人の兵力が参加し、史上最大規模で行われた。

国際安保専門家らは、「リムパック」演習の形式と内容だけを見ても、中国に対する包囲・抑止が演習の目標であることが明白であると一致して評価した。

ウクライナ事態で世界最悪の安保危機を迎えている欧州地域において、米国主導の合同軍事演習が頻繁に強行されているのも、国際社会の大きな懸念をかき立てている。

今年の1月から5月までロシア国境近くでは、9万余の兵力と空母を含む50余隻の艦船、80余機の戦闘機、1100余台の戦闘車両が動員された、米国主導の合同軍事演習「ステッドファスト・ディフェンダー」が冷戦終息後、最大規模で行われた。

欧州諸国で冷え込んでいる対ウクライナ支援熱気を回復させ、NATO加盟国の軍備拡張を引き出そうとすることを目的とした今回の演習は、ロシアを軍事的に抑止し、地域の軍事的覇権を掌握しようとする米国の敵対的意図を十分に示している。

米国がくり広げる合同軍事演習が、全地球的範囲で軍事的対立を激化させ、持続的な不安定を招く重大な根源になっていることは、絶対に隠すことも、否定することもできない事実である。

平和と安定保障のための最善の方策は何か 米国の国務長官と国防長官、ホワイトハウス国家安保補佐官は以前、言論に共同で寄稿した文章で、日本と韓国をはじめとする地域内の追従国だけでなく、地域外の勢力まで引き入れアジア太平洋地域の軍事的覇権を掌握しようとする、腹黒い下心をさらけ出した。

これは、米国主導の合同軍事演習が、米国とその同盟勢力が喧伝する「地域の安保維持」とは何の関連もなく、米国の覇権実現のための対決馬車に、より多くの国を乗せるための政治的・軍事的手段にすぎないことを示している。

実際、最近の米韓合同軍事演習には、NATO主要加盟国が「国連軍司令部」の構成国という看板を掲げ参加しており、日本、韓国とNATOとの軍事的結託関係は、日を追って深化している。

米国が近年、国防予算にインド太平洋地域で米国の軍事力を大幅増強する「太平洋抑止構想」を含め、毎年その実現のための割り当て資金の規模を増やしている事実は、朝鮮半島を含む周辺地域に対する、米国とその追従国の軍事的干渉が一層露骨になるということを予告している。

現情勢は、自主的な主権国家に対して、現在はもちろん、今後の不確実な安保環境から国家の主権と安全利益をあらゆる方面から保証できる最上の抑止力を備蓄することで、戦争を防止するパワーバランスを恒久的に維持することを求めている。

米国とその追従国の集団的な軍事的挑発行為がひどくなるほど、その脅威を無力化させ、地域と世界の平和と安定を保障するための正義の抑止力も一層強化されるであろう。

われわれは、国家主権と安全利益、領土保全をしっかり守り抜く強力な防衛力を構築し、朝鮮半島と地域の安全環境を有利に変化させるための重大な努力を引き続き傾けていくであろう。

(了)

「米国とその追従勢力の無責任な妄動は応分の代償を払うことになろう」

朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは18日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 最近、ウクライナがロシアの神聖な領土に対する武力侵攻を強行し、数十人に及ぶ平和的住民を殺害し、数百人を負傷させる極めて重大なテロ犯罪行為を行った。

ゼレンスキー傀儡当局の無謀な軍事的挑発行為は、日増しに不利になる戦場の形勢をなんとか収拾し、米国と西側の主人から余命を長らえるのに不可欠な軍事支援を引き続き取り付け、ロシア社会に不安を醸成し、民心を揺さぶろうとする死に際のあがきにすぎない。

朝鮮民主主義人民共和国外務省は、米国と西側の操作と支援の下でゼレンスキー傀儡当局が強行しているロシア領土に対する武装攻撃を、主権国家の領土保全と安全を重大に侵害し、平和的民間人を無残に殺害する許せない侵略行為、テロ行為として峻烈に糾弾する。

ゼレンスキー傀儡一味の無分別で過度な軍事的妄動は、ロシアの強力な報復を誘発するのに十分であり、主人を背負って慌てふためく手先は、必ず軍事的・物理的に完全掃滅すべきである。

欧州全土を新たな全面戦争に追い込みかねない今回の事態発生の全責任は、米国とその追従勢力にある。

ウクライナ事態の張本人である米国は、ロシアの無辜の住民を殺害し、平和な村を破壊しているウクライナ武装一味らの蛮行を「自衛権による合法的な軍事行動」であると口を極めて庇護し、武器支援に一層狂奔している。

米国とその追従勢力は、あたかも自分らは今回の事態とは全く無関係であるように世論を惑わしているが、クルスク戦場で連日暴露される米国と西側製の戦車をはじめとする各種重装備は、ウクライナの背後に誰がいるのかを明白に示している。

現事態は、ロシアの主権と安全利益に甚だしい危害を加え、ゼレンスキー傀儡当局の手に天文学的金額の殺人装備を譲渡し、対ロシア代理戦争へと無差別的に駆り出している米国と西側の悪辣な反ロシア対決政策と行為がもたらした必然的所産であり、全地球的な安全環境を第3次世界大戦勃発の入り口へと押しやっている。

なんとしても、ロシアに戦略的敗北を与えようとする幻覚的妄想にとらわれ、キエフ当局を最後のウクライナ人が残るまで代理戦争へと駆り立てている米国の愚かな策動が、どんな危険性を内包し、どんな悪い結果をもたらすかは、時間が証明するであろう。

無責任で怖いもの知らずの無謀行為を働く者は必ず、応分の凄絶な代償を払うものであり、挑発者は当然報復を受けるであろう。

米国とその追従勢力は、ゼレンスキー傀儡一味が強行している自滅的な軍事的挑発行為が招く破局的災難について慎重に再考すべきであり、それに対する全責任を負わなければならないであろう。

われわれは、今から80余年前、ヒトラー・ファシスト一味の大軍を撃滅し、戦争の転換的局面を開いた英雄の地であるクルスクで、剛勇なロシアの軍隊と人民が、武力侵攻者に無慈悲な軍事的鉄槌を下し、みずからの目標を必ず達成すると確信する。

今日のクルスクでの激戦は、ゼレンスキー傀儡一味の完全な破滅、米国と西側の戦略的敗北につながる序幕になるであろう。

朝鮮民主主義人民共和国は、国際正義を実現するための闘争に勇敢に立ち上がったロシア連邦と常に共にあり、国家の主権と安全利益を守り抜くためのロシアの軍隊と人民の聖戦を変わることなく強力に支持・支援するであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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