朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が29日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
20世紀に史上初めて核爆弾を使って数十万の罪のない住民を虐殺した米国が、地球全体を残酷な核災難に追い込もうと、無分別に奔走している。
最近、米国がウクライナの新ナチス傀儡政権に80億ドル分の軍事支援を再び提供すると発表したのは、重大な誤りであり、愚かな行為である。
私は、ウクライナに天文学的金額の各種武力装備を与えて紛争の長期化と拡大を招き、全欧州地域を核戦争の惨禍の中に追いやろうとする米国の意図的な情勢激化策動を強く糾弾する。
米国と西側は、ロシアの厳粛な警告を無視したり、過小評価してはならない。
米国と西側は、核超大国であるロシアを前にして、現在のように恐れもなく火遊びをしながら、それによってもたらされる結果に果たして対処できるのか。
ウクライナが、これ以上の冒険的な軍事行動を試みるように助ける行為は危険な賭博であり、数多くの人々が、大災難を避けるために幸運を祈るほかない様に追い込む無責任な行為である。
今、ゼレンスキーの妄動を阻止しなければ、必ず大災難を避けられなくなる。
米国は、反ロシア対決狂気で煮えたぎっている頭を冷やし、核大国の領土縦深まで攻撃しようとする鈍感なゼレンスキーのような者を切り捨て一歩後ろに退いてこそ、時々刻々と迫りくる大災難を避けられるという事実を、手遅れになる前に認識すべきである。
私はこの機会に、先日、国連安保理でゼレンスキーがわが国家にあえて言い掛かりをつける醜態を演じたことに対しても、厳重に警告しておく。
米国と西側が引き渡したあらゆる武器を無分別に乱用し、罪のないロシア住民を虐殺している邪悪なゼレンスキー一味が、わが国をウクライナ戦争の「共犯国」だと罵倒する妄言を吐いたのは理屈に合わず、何によっても正当化されない無謀な政治的挑発である。
ゼレンスキーの論理通りなら、ウクライナの戦場に最も多くの武器と弾薬を与えた米国と西側こそ当然、特等共犯国の地位を付与されるべきであろう。
ゼレンスキーの三文芝居に世界は飽き飽きとし始めている。
哀願と同情でこれ以上何ができるのかは分からないが、手遅れになる前に世界の平和と安定のためにさっさと退く方がよかろう。
歴史は、正義の側にある。
強権を追求し、正義に挑戦する米国とその追従勢力は、とてつもない代償を必ず払うことになるであろう。
(了)
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