朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が17日、次のような談話を発表した。(以下全文) 11月16日、南の国境線付近の多くの地域とさらには縦深地域にまで、韓国のクズどもが送り込んだ各種の政治扇動ビラと物品が落ちてあった。 昨日の一日中、所々でこれに対する申告が絶えなかった。発見申告がなされた地域の安全・保衛機関は、当該の区域を封鎖し、捜索と回収、処置作業を進行中である。 われわれの度重なる警告を無視して、またも反共和国政治謀略扇動物を散布する挑発を強行した韓国の一味による汚らわしくて低劣な行為を強く糾弾する。 考えてみるがいい。きれいに掃除しておいた家の庭に、野良犬もくわえない汚物を繰り返し撒き散らかす行為に憤激しない主人がどこにいるか。 神聖なわれわれの領土が汚染され、数多くの労働力がこれらのゴミ処理に動員されざるをえなくなった。忍耐にも限界があるものだ。 最も汚らわしい雑種の犬どもに対するわが人民の憤怒は天にも達した。人間のクズどもは代償を払うことになるであろう。(了)
朝鮮中央通信社が17日、次のような論評を発表した。(以下全文) 地域の平和と安全を厳重に脅かす日本の反動勢力の先制攻撃の野望が日増しに露骨化している。 近年、日本の執権者は「自衛隊」閲兵式で「反撃能力」(敵基地攻撃能力)を基本とする「防衛力強化を着実に実行していく」と述べた。 彼がほざいた「反撃能力」とは相手の攻撃力が及ぶ範囲外で打撃できる軍事的能力であり、それは事実上、他国に対する危険千万な先制打撃企図の集中的な発露である。 神聖なわが国に照準を合わせた日米韓の侵略戦争演習騒動で地域情勢がいつにも増して危険になっている時に、新たに首相の座に就くやいなや、「敵基地攻撃能力」強化の「着実な実行」を躊躇なく公言したことは、決して座視できないことであり、これは日本の再侵攻、戦争熱が極度に加熱していることを示すもう一つの事例である。 1950年代中頃から「敵基地攻撃能力」の保有が条件付きで自衛の範囲に該当するという荒唐無稽な法解釈で世論を醸成し、その実現のために暗々裏に策動してきた日本は、2022年12月になって新たに改正された「国家安全保障戦略」の3つの安保関連文書で、国際社会の耳目を曇らせようとする特別な術策の下に「反撃能力」という表現で「敵基地攻撃能力」の保有を正式に合法化した。 その後、今年7月に発表された2024年度防衛白書に「敵基地攻撃能力」保有のための方途が極超音速、長距離ミサイル能力の発展にあるということを差し入れた。 その実行段階として、先日、日本防衛省は米国と共同で推進している極超音速兵器迎撃用滑空段階誘導弾開発と関連し、三菱重工業と莫大な金額に達する製作契約を結ぶなど、奔走した。 「迎撃」の看板を掲げたが、実際にはこれまで出てきた極超音速兵器の性能をはるかに凌駕する新型の攻撃用兵器を開発する策動に対し、日本は「周辺国の脅威」に対処するためだと公然と騒ぎ立てたることで、彼らの先制攻撃の目標がいったい誰なのか、ということを十分に示した。 「先制攻撃」で本土の安全を担保しようとする日本の目ざとい打算は、むしろ列島が周辺国の共同目標になる結果だけをもたらすだろう。 日本は彼らの「反撃能力」の強化がすなわち「生存能力」の完全喪失につながるということを肝に銘じるべきだ。(了)