コリアニュース №1037(2025.2.24) |
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「敵の戦略的脅威には戦略的手段をもって対応するであろう」
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朝鮮民主主義人民共和国国防省の公報室長が21日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
トランプ政府の発足以降、朝鮮民主主義人民共和国の安全環境を脅かす米国とその追従勢力の軍事的挑発行為がより一層ひどくなっている。
20日、米国は「B‐1B」戦略爆撃機を朝鮮半島地域の上空に進入させて韓国と挑発的な連合空中訓練を行い、19日にはヴァンデンバーグ宇宙軍基地で、太平洋上の標的に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の試射を強行した。
米国のこのような示威的軍事行動は、世界のどの国と地域にも事前警告なしに核攻撃を加えられる軍事力の維持と更新を通じて、圧倒的な力の優勢を占めようとする現在の米政権の変わらない覇権的野望をありのまま示している。
今年に入ってまだ2カ月も経たないうちに、米国がわが国家の周辺で繰り広げている挑発的な軍事的な動きは、世界の平和と安全に対する懸念を増幅させる実際の脅威が、どこに発祥点を置いているかに対する明白な答えとなる。
3日から、米軍部は韓国軍事ゴロツキどもと一緒に、われわれの南の国境線からわずか30キロ離れた地域で数千人の兵力と150余台の各種軍事装備を動員して、挑発的な連合実弾射撃訓練を繰り広げている。
10日~15日、釜山作戦基地に原潜を送り込んだ米国は昨年、試験飛行を行った新世代の「BD700」最新型偵察機を13日に韓国に配備したのに続き、15日から「P8A」海上哨戒機と「RC135V」をはじめとする各種の戦術および戦略偵察機を動員して、わが方の地域に対する空中偵察行為を連日行っている。
米国はまた、韓国と結託して3月には、旅団級連合野外機動訓練が昨年に比べ7件も増加した大規模の合同軍事演習「フリーダム・シールド」をまたも強行し、地域の軍事的緊張状態を極点へと追い込もうとしている。
自衛のためのわれわれの核抑止力は不正義の手段だと罵倒し、覇権のためのみずからの核戦力増強策動には「適法性」と「定例性」を付与する、米国の典型的なヤンキー式傲慢さと厚顔無恥、強盗さながらのダブルスタンダードの論理は、われわれに絶対に通じない。
われわれの核武装力は、国家主権と地域の安全を守るための正当防衛手段であり、その急速かつ加速的な強化は、最近ますます横暴になる米国と追従諸国の軍事的脅威に対処するための現実的な要求として提起されている。
核打撃手段の実戦での使用を前提とする米国の冒険主義的な軍事的妄動が活発化し、敵対勢力の軍事的対決企図が一層露骨になっている現実は、核抑止力を中核とする朝鮮民主主義人民共和国武力の戦争遂行能力の向上が、なぜ正当で必須不可欠な選択になるのかを明確に実証している。
米国による軍事的脅威と安保への挑戦に対するわれわれの解決法は、明白で一貫している。
朝鮮民主主義人民共和国は、米国をはじめとする敵の戦略的脅威に対し、戦略的手段をもって対応し、朝鮮半島地域の不安定な安全環境を強力な抑止力で統制・管理するための責任ある軍事活動を続けていくであろう。
(了)
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「不法無法の対朝鮮制裁謀略策動は主権的権利守護のためのわれわれの行動的対応を促すようになるであろう」
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朝鮮民主主義人民共和国外務省の対外政策室長が23日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
最近、米国とその追従勢力は、ワシントンで「多国的制裁監視チーム」運営委員会会議なる謀議を開き、いわゆる朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル「脅威」に対処するための国連「制裁決議」履行の強化について云々した。
不思議なことに、国際平和と安全保障に対する寄与どころか、それに害することだけを選んで行う国々が群れをなしてでっち上げた「多国的制裁監視チーム」とやらは、存在の名分と目的において徹底的に不法で非合法的かつ犯罪的な幽霊集団にすぎない。
われわれは、主権尊重と内政不干渉を核とする公認された国際法的原則に反して、朝鮮民主主義人民共和国の合法的権利の行使に不当な言い掛かりをつけ、それを阻もうと愚かに企む敵対勢力の時代錯誤的な妄動が、彼らに対処しがたい深刻な逆効果を招きかねないということについて厳重に警告する。
米国は、いくら外交的手腕を振るい手先どもを言い込めても、破綻した対朝鮮制裁の構図の悲惨な運命を復活させることはできず、制裁の道具をいじるほど、われわれではなく、むしろ自分が困難になり、不便になるということを認識すべきである。
この機会に、制裁問題に関連するわれわれの立場を今一度明白にするなら、これ以上減る制裁も、さらに受ける制裁もないわれわれにとって、交渉を通じた制裁の解除は、すでにかなり前から関心事ではなく、われわれの議題に上程されていないということである。
米国の野蛮な制裁は、われわれをして最も過酷な外部的環境の中でも生存し、自立し、強まることのできる方法をより完璧に体得するようにし、誰も無視できない強大な力の備蓄を何よりも急がせた決定的要因となった。
われわれは、決して制裁などにこだわらないであろうが、制裁履行の名目の下で、われわれの合法的な主権的権利を侵害しようとする米国とその追従諸国の挑発行為を、いささかも黙過しないし、断固たる行動で強力に対応していくであろう。
敵対勢力の不法無法の対朝鮮制裁謀略策動は、主権的権利守護のためのわが国家の行動的対応を促すことになり、その加担者は、必ず高価な代償を払うことになるであろう。
(了)
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●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp
●エルファテレビ http://www.elufa-tv.net/
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