朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンが19日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
13日の未明、イラン・イスラム共和国に対する無差別な大規模の軍事攻撃を開始したイスラエルの不法非道な国家テロ行為は、中東地域に新たな全面戦争の危険をもたらしながら国際社会の強い糾弾と憂慮をかき立てている。
国際法と国連憲章の基本原則を乱暴に蹂躙し、民間人を標的にして日ごとに拡大されているイスラエルの無分別な軍事的攻撃蛮行は、主権国家の自主権と領土保全を無残に踏みにじる極悪な侵略行為であり、絶対に許すことができない反人倫犯罪である。
朝鮮民主主義人民共和国は、イスラエルの軍事攻撃に厳重な憂慮を表し、これを断固と糾弾する。
今日、世界が目撃している重大な事態は、米国と西側の支持・後援を受けるイスラエルが中東和平の癌的存在であり、世界平和と安全破壊の主犯であるということを明白に示している。
かつて4回の中東戦争と数十回の軍事侵攻を通じて絶え間なく領土を拡張してきたイスラエルは、近年だけでもパレスチナのガザ地区とヨルダン川西岸地域、レバノンとシリアなど地域諸国での軍事攻撃をエスカレートさせ、数万の民間人を大量殺戮し、深刻な人道危機をもたらした。
現在、国際社会は、中東情勢を抜け出せない破局へ追い込みながら、領土膨張の野望に狂奔するイスラエルを糾弾する代わりに、むしろ被害者であるイランの当然な主権的権利と自衛権行使を問題視し、戦争の炎をあおり立てる米国と西側勢力に厳しい視線を向けている。
中東に新たな戦乱をもたらしたシオニストと、それをあからさまに庇護する背後勢力は国際平和と安全を破壊したことに対する全責任を負うことになるであろう。
(了)
|