コリアニュース №1067(2025.8.23) |
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「南部国境一帯で軍事的衝突を引き起こさせる危険な挑発行為を直ちに中止すべきだ」
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朝鮮人民軍総参謀部のコ・ジョンチョル副総参謀長(陸軍中将)が22日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
8月19日、韓国軍の好戦狂が南の国境線付近で遮断物永久化工事を行っているわが軍人に12.7ミリの大口径機関銃で10余発の警告射撃をする重大な挑発行為を行った。
これは、膨大な武力が対峙している南部国境一帯の情勢を、あくまでも統制不能へと追い込む極めて憂慮すべき兆しとして、わが軍は現況について特別な注意を払っている。
現在、わが軍は正常な国境強化活動の一環として、大韓民国と接した南部国境を永久的に封鎖するための遮断物工事を行っている。
共和国の主権行使領域と大韓民国の領土を徹底的に分離することは、軍事的に鋭敏な南部国境一帯の緊張激化の要因を取り除き、安定的環境を保証するためのものとして、誰に対しても脅威にならない。
南部国境一帯での遮断物工事に関連してわが軍は、誤解や偶発的衝突を防ごうとする意図から、すでに6月25日と7月18日、2回にわたって韓国軍に対する統帥権を握っている米軍側に当該の内容を通知した。
これに対して米軍側も、緊張緩和のための誠意ある措置として受け止め、わが人員の工事活動が徹底的にわれわれの主権領域内で行われていることを確認したことがある。
にもかかわらず、われわれの工事員を刺激する挑発行為は依然として続いており、むしろ一層悪意的に変化し爆発的に急増している。
かつて、一つや二つの監視所に限られて繰り広げられていた拡声器挑発放送が、次第に韓国軍の第3、第6、第15、第28師団など、複数の部隊へ拡大し、今や「射撃する」という威嚇的妄言が日常茶飯事となっているほどである。
先日、韓国軍の高位関係者が「安保および準備態勢の維持」を口実に、南部国境一帯でわれわれを刺激する警告放送を引き続き実行するとメディアに公然と公開したのを見れば、米軍側がわれわれの事前通報をどのような立場で接しているのかがよく分かる。
特に、韓国地域で大規模合同軍事演習が強行されているのと時を同じくして、今回の事件が発生したことは、徹頭徹尾、軍事的衝突を狙った計画的で意図的な挑発行為であるとしか見なしえない。
諸般の事実は、われわれとの軍事的対決を追求しようとする米国と韓国好戦狂の腹黒い下心が、少しも変わっていないことを如実に実証している。
私は、南部国境の管理と警備、安全に責任を持つ指揮官として、われわれの主権守護に必須の南部国境要塞化工事を緊張激化の原因として悪用しようとする危険極まりない挑発行為を即時中止することを強く求める。
もし、軍事的性格と無関係な工事員を拘束したり、妨害する行為が続く場合、わが軍はそれを意図的な軍事的挑発と見なし、それ相応の対応措置を取ることになるであろう。
今までわが方は、米軍側が通知した韓国軍の兵力と装備はもちろん、航空機の煩雑な国境線付近の活動について一度も問題視したことがない。
このことから私は、膨大な武力が鋭く対峙している南部国境一帯で、相手の事前通報が無視される危険極まりない状況が生じる場合、それから生じる重大な結果に対する責任は、決してわれわれにはないということを明確にしておく。
朝鮮人民軍総参謀部は、今後の事態発展を鋭く注視するであろう。
(了)
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「硝煙立ちこめる韓国の実状は、わが軍の万全の態勢をさらに強固にさせる」
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朝鮮人民軍総参謀部のスポークスマンが22日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
内外の一致した懸念と反対・排撃にもかかわらず、米国と韓国の輩は18日ついに、大規模合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始した。
「自由の盾」という欺瞞的な看板の下、韓国の地上と海上、空中の全領域で強行される「ウルチ・フリーダム・シールド」合同軍事演習は、新たな現代戦争の教範と方式を朝鮮半島の実情に合わせて応用・熟達するための指揮及び野外実機動訓練であり、徹底的にわが国家に対する不意の先制打撃を狙った極めて挑発的で侵略的な大規模実戦演習である。
われわれの核施設に対する「事前原点打撃」を想定した戦争シナリオである「作戦計画2022」の適用と連隊級以上の武力、機械化打撃集団が攻撃序列に編成され機動しながら実射撃を行う各種の訓練だけでも、その重大さと危険性を実感させている。
米韓の好戦狂の無分別な戦争演習は、わが国家の安全環境を重大に脅かしており、朝鮮半島と地域情勢全般を極度の緊張激化へ追いやっている。
特に、太平洋で連合海上訓練中であった英軍艦船の一部が釜山作戦基地に進入したことをはじめ、「国連軍司令部」加盟国の武力が合同軍事演習に合流することで、「ウルチ・フリーダム・シールド」は完全に多国籍合同軍事演習に変移し、わが国家に対する軍事的脅威はさらに倍加された。
諸般の事実は、米韓の冒険的な軍事演習が領域内のパワーバランスの破壊を招き、朝鮮半島の平和を損なう主犯が他ならぬ、米国と韓国であることを改めて明確に示している。
世界のどこを見ても、わが国家の周辺のように膨大な武力が集結し、実戦のような軍事訓練が強行される所はない。
わが国家に対するいかなる敵対的軍事行動も完璧に制圧・粉砕しようとするわが軍の万全の態勢は、一層強固になるであろう。
わが軍はすでに宣明したように、わが国家の安全に直接的な脅威となる敵対勢力の軍事的挑発に徹底で無差別的な自衛権の行使で対応するであろう。
(了)
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●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp
●エルファテレビ http://www.elufa-tv.net/
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