コリアニュース №1069(2025.8.26)
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「破廉恥な『戦争使徒』の白昼強盗さながらの論理は絶対に通じない」

朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク第1副総参謀長は25日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 国際社会が目の当たりにするように今、わが国家と国境を向き合っている韓国では、米国主導の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」が強行され、地域の安全環境を揺るがしている。

このような中、黒を白と言いくるめるのが体質化された米国の鉄面皮と破廉恥が再びあらわになり、唖然とするのを禁じ得ない。

24日、駐韓米軍司令部は「先制攻撃や攻撃的作戦を扱わない定例的で防御的な訓練」だの、「侵略を準備するのではなく、抑止力を強化する」だのというとんでもない詭弁を並べ立てた。

法律的に戦争状態にある朝鮮半島地域で、一つの国家を相手に世界最大の核保有国と10余りの追従諸国が結託して展開する大規模の戦争演習が、絶対に「防御的」なものになるはずはないというのは、自他ともに認める事実である。

それを証明するかのように25日には、米空軍のステルス戦闘機「F-35」の10余機が韓国内の米空軍基地に展開され、「ウルチ・フリーダム・シールド」演習に参加している。

朝鮮半島の有事の際、真っ先に韓国に投入される中核増援武力として、現在日本に固定配置されている「F-35」ステルス機が、群山の駐韓米軍基地に着陸するや否や、昼夜を問わず実機動訓練を猛烈に強行している事実は、「ウルチ・フリーダム・シールド」演習の目的が何であるのかを容易に理解させるものである。

今回の演習参加を契機に「F-35」ステルス機が群山、または韓国内の他の米軍基地に永久配置されるか、定期的に循環配置される可能性まで取り上げられている中、「F-35A」、「F-35B」、「F-35ライトニングII」を含む「F-35」系列の全ての機種が演習に総出動し、韓国軍との統合作戦遂行能力を練磨すると奔走しているのは、米韓の冒険的な戦争演習史に新しい記録を残したこととなる。

  事実上、今回の合同軍事演習はその性格と規模、遂行方式において過去の全ての反共和国戦争試演の記録を更新しながら挑発的性格をより一層濃くした実戦演習である。

「ウルチ・フリーダム・シールド」が始まるや否や、駐韓米軍司令官なる者が韓国の軍部好戦狂らの戦争熱を煽り立てながら、「今日、われわれが訓練する方式が、そのまま今夜戦える能力になり、明日勝利する力の土台となる」と言い放ち、演習が始まる前には「重要なのは数字ではなく力量である。

朝鮮半島でわれわれがどのような行動能力を維持するかが中核」と言い触らしたのは、それに対する傍証である。

われわれの核施設に対する「事前原点打撃」の後、共和国領内へ攻撃を拡大するという新しい連合作戦計画の試演などは、共和国に反対する最も明白な戦争意志の表れである。

駐韓米軍と韓国軍兵力を主力としながら、領域外の米海兵遠征軍と「国連軍司令部」の構成国武力まで参加したことによって、事実上多国籍軍事演習に変わり、野外機動訓練の回数と期間などにおいても最高を記録することで、アジア太平洋地域だけでなく世界的範囲でも、最大、最長、最悪の戦争演習と化した「ウルチ・フリーダム・シールド」を「防御訓練」と徹底的に信じろと言うのが米国側の強弁である。

特に、以前から慣例化されてきた米韓の軍事演習に、今やわが共和国を狙った核先制打撃が不可欠な「固定項目」として定着したことは、人類を核で脅かす張本人、平和破壊の主犯が誰なのかを一層明白にしている。

「ウルチ・フリーダム・シールド」の威嚇的正体は、最近米軍部が駐韓米軍のいわゆる「戦略的柔軟性」を唱え、「駐韓米軍は朝鮮にのみ焦点を合わせない」、「韓国は日本と中国本土の間に浮いている島や固定された空母と同様だ」と言い、朝鮮半島を攻略し、地域内の敵国へまで攻撃の矢を伸ばそうとする事実を通じても、如実に実証されている。

主権国家の安全利益を侵害し、地域の安全環境を危うくしながら、三文の値打ちもない弁舌を駆使して事態の真偽を惑わし、白黒を逆転させようとする「戦争使徒」の典型的なヤンキー式傲慢と鉄面皮は絶対に通じない。

われわれは、全てのことを注視しており、いかなる事態にも対応する準備ができている。

このような武力示威劇に癖がついて、米韓側が引き続き強行していくなら、必ずよくない環境に直面し、代価を払うことになるということを銘記すべきであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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