コリアニュース №412(2011.2.4)
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ビル・リチャードソン 「北朝鮮指導部が『十分な核兵器を保有している』と述べた」と言明
 昨年12月下旬に平壌を訪問したビル・リチャードソン前ニューメキシコ州知事は、最近発行された軍縮関連誌「今日の軍縮」の最新号で「北朝鮮指導部が『十分な核兵器を保有している』と述べ」ながら「遠心分離機を利用したウラニウム濃縮施設を『エネルギー用である』と主張した」と言明した。その上でリチャードソン氏は「北朝鮮指導部が朝鮮半島の非核化は、1994年に逝去した故金日成主席の最後の願いであったと述べた」とし「北朝鮮は『対話と対決、すべてに準備ができており、非核化は米国の態度如何にかかっている』と主張した」と述べた。また「北朝鮮が未使用燃料棒1万2千個を南朝鮮に売り、国際原子力機関(IAEA)査察団の核施設への復帰を許可する意思を明らかにした」としながら「これを鼓舞的な潜在的交渉の再開である」と評した。

 リチャードソン氏は、今後の朝鮮半島情勢の行方を左右する変数が米国にあることを示唆しているといえる。
米国務省、食糧支援「計画ないが中断せず、政治的状況とは別」
 米国の自由アジア放送(RFA)は2月2日、「北朝鮮に対する米国の食糧支援に関する多くの対話と論議が行われている」としながら、「米国務省は食料に関する分配監視の透明性に言及して今の時点(at this time)で人道支援の計画はないと1月31日に明らかにした」が、「支援は中断しておらず人道支援は政治的状況とは別との立場を維持しており、状況によっては再開される可能性がある」と報じた。同放送が米国内の朝鮮問題専門家に実施した人道支援に関する設問調査では、すべての専門家が「米国と北朝鮮の対話が再開されれば、北朝鮮に対する食糧支援問題が再び浮上する可能性がある」と応えたという。(了)