コリアニュース №430(2011.5.27)
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朝中両首脳「完全な見解の一致」 「全朝鮮半島の非核化目標を堅持、障害的要素を除去」
 朝鮮中央通信は26日、金正日総書記が中国の胡錦濤主席の招請により5月20日から26日まで同国を非公式訪問したと報道した。

 この訪問に朝鮮側からは、朝鮮労働党中央委員会政治局委員である金己男、崔泰福の両書記、姜錫柱内閣副総理、党政治局委員候補である張成沢・国防委員会副委員長、金永日、朴道春、太宗秀の各書記、文景徳・党中央委員会書記兼平壌市党責任書記、朱奎昌部長、金桂官第1外務次官、池在龍・中国駐在朝鮮大使が随行した。

 金正日総書記は訪問中、25日に胡錦濤主席との首脳会談を行ったほか、南アフリカ訪問中の呉邦国・中国全国人民代表大会常務委員会委員長を除いた中国共産党中央委員会政治局のすべての常務委員(温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康)と会談を行った。

 首脳会談で両国の最高指導者は、同志的で真摯かつ友好的な雰囲気の中で互い状況を伝え合い、両党・両国の関係をよりいっそう発展させることについて虚心坦懐に意見を交換し、「完全な見解の一致」を見た。

 金正日総書記は、胡錦濤主席をはじめとする中央の指導幹部たちの歓待についての深い謝意、中国共産党創立90周年を迎える同党員と人民への熱烈な祝賀のあいさつを伝えるとともに、「中華大地の躍動する発展ぶりを直接目撃することができた」と述べた。胡錦濤主席は、歴史的な朝鮮労働党代表者会の精神に基づき金日成主席生誕100周年にあたる2012年に強盛大国の大門を開けるために力強くたたかっている朝鮮人民へのあたたかいあいさつを伝えるとともに、「金正日同志が、昨年2回にわたって訪中したのに続き、9カ月ぶりに再び訪中したのは両国の老世代指導者がもたらした伝統的な中朝友好をどんなに重視しているかについての明確な実証になる」とし、「中朝友好の絶え間ない強化・発展のために傾けている総書記同志の貢献」を高く評価した。

 首脳会談で両国の最高指導者は、60余年の誇らしい歴史を歩み、「新たな高い段階に上がった朝中友好・協力関係を代を継いで継承し、強化、発展させる」のは「共同の聖なる責任と確固不動の立場である」とし、昨年の長春での会談以降、両党・両国の指導者が成し遂げた合意を実行に移すために傾けた双方の努力を確認した。

 両国の最高指導者はまた、共同の関心事となる国際・地域問題、特に東北アジア情勢に関連して真摯で深みのある意見交換を行い、「全朝鮮半島の非核化目標を堅持し、6者会談の再開など対話を通じての平和的解決を追求し、障害的要素を取り除くのが北東アジア地域の全般的利益に合致すると認め、このために意志の疎通と調整を行うこと」で合意した。(了)
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