コリアニュース №432(2011.6.7)
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対北政策の見直しを迫られ始めた李明博政権
 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会スポークスマンが6月1日に北南当局の秘密接触の全貌を明らかにしたことで、南朝鮮の国会では与野党議員による全容解明を求める追及が激しくなっている。

 こうした中、中央日報(6月2日付)は、「北側が非公開接触の公開後、政府はどう対応するかについて苦慮している」と指摘し、「南北関係の改善を大前提に想定した既存の戦略枠組みを、抜本的に修正しなければならない状況に直面している」と報じた。また、北韓大学院大学の梁茂進教授が「北側による非公開接触の公開は、政府の圧迫政策が実質的な効果を上げていないことを示す。より大きな枠組みの対北アプローチが必要だ」と批判するコメントも掲載した。

 一方、林東源前統一部長官は2日、南朝鮮ハンギョレ新聞のインタビューで「政府の対北政策が当初から間違っていた。政府は北朝鮮に天安、延坪島事件の謝罪など、いくつかの原則を掲げ南北の交流を中断させた。それが今になって、来年の政権末期の総選挙・大統領選挙を控えて、急いで首脳会談をしようとしたらうまく行く訳がない」としながら、李明博政権が発足当初から6.15宣言、10.4宣言も無視し、南北基本合意書まで無視したばかりか、北を崩壊させようとする敵対政策を打ち出したことに触れ、「問題の本質的は南の対朝鮮敵対政策にある」と断じた。
ゲイツ長官「朝鮮は核兵器を保有している」と発言
 ゲイツ米国防長官は6月4日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議における「シャングリラ対話」で「米国は北朝鮮の政権交替に関心はなく、北朝鮮を不安定にさせることにも関心がない」と述べながら、「北朝鮮は長距離ミサイル開発の可能性と核兵器開発で米国の直接的な脅威になっている」と指摘した。それに先立ち同長官は2日、米公共ラジオ放送(NPR)とのインタビューで「北朝鮮はすでに核兵器を持っている」ことを認めている。また、ゲイツ長官は昨年11月、ボリビア訪問時にも「北朝鮮が核兵器プログラムを長く進めており、核兵器を保有していると信じている」と述べている。米国は今まで、朝鮮を核保有国として絶対に認めないという公式の立場を強調してきたが、最近では米政府当局者が公私共々、朝鮮の核兵器保有を認める発言をしばしばしている。ヒラリー・クリントン国務長官は昨年すでに「核兵器を保有している場」と分類する形で朝鮮の核保有を既成事実化した。(了)
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