コリアニュース №447(2011.10.3)
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朝米軍事当局者会談再開へ
朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨発掘に関する米朝軍当局間の会談が今月18日から2日間、タイのバンコクで開かれることが明らかになった。

南朝鮮「京郷新聞」が10月1日付で米国の外交筋の話として報じた。

遺骨発掘事業は1996年から2005年まで全33回にわたり朝鮮地域で米軍遺骸発掘作業が行われ、今まで全172体が米国に返還され身元も確認されている。

同紙によると、今回の会談では事業再開の方法や時期、発掘する地域などを話し合う予定だとされる。

米国の外交筋は「両者とも事業再開を望んでおり大きな障害はない」とし、米国は早ければ来年上半期に再開されることを期待しているという。

「遺骨発掘事業は今年2月、金英春朝鮮人民武力相が当時のゲーツ米国防長官に朝米軍事高官級会談を提案しながら提示した核心議題の一つであったが、米国は当時、会談の提案を断りながらも、遺骨発掘を対話のきっかけにするカードと持っていたということ」と述べた。

米国内では9月21日に北京で開かれた北南六者会談首席代表による第2回会談で部分的に進展があったという評価が出ており、第2回の朝米高官会談をはじめ各種対話が急速に進む雰囲気だとする。

一方、 南朝鮮当局者は「米国のボズワース北朝鮮担当特別代表と朝鮮の金桂寛外務次官が、平壌やニューヨークではなく第三国で会談を行う可能性が高い」としながら、「両者は6カ国協議の再開に向けた接点を見いだそうとするという期待も出てきている」と話した。

また、「米国内の朝鮮系離散家族と北朝鮮内の家族の再会に関する議論も軌道に乗っている」とし「近く、両国の赤十字社が10家族を対象に再会行事を行うと聞いている」と述べた。

こうした中、米国の自由アジア放送は22日に、11月に米国の民間団体を通して朝鮮の国立交響楽団が米国で公演する計画が進められていると報じた。

朝鮮国立交響楽団の訪米は、2008年のニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラ平壌公演の答礼として行われるとし、ニューヨークの外交筋は「北朝鮮は長い間、国立交響楽団の米公演を希望しており、今回の訪米は両国関係の新しいスタートを象徴する重要な役割を果たすだろう」と話した。

10月に羅津―ハッサン間で貨物列車の試運転へ
9月28日にウクライナで開かれた第20回シベリア横断鉄道運送調整協議会総会開幕式で、朝鮮とロシアが鉄道貨物輸送路を新しく建設するために10月、朝鮮の咸鏡北道の羅津とロシアのハッサン区間で初の列車試運転が行われる予定であることが明らかになった。

ロシア鉄道当局は、今年中に羅津-ハッサン間に64kmの線路を付設して線路転換装置を設置する計画だと話しているが、朝鮮中央通信も9月29日に「朝鮮半島とヨーロッパを連結する輸送回廊が創設されることになる」と明らかにしている。

(了)
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