コリアニュース №454(2011.12.7)
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「『青い目』の外国人たち」は「朝鮮半島の統一には在韓米軍の撤退が必要だ」と主張
南朝鮮の「統一ニュース」(11月30日付け)によると去る11月30日にソウル延世大学で第3回コリア国際フォーラム「コリア半島の平和と統一の課題と展望」というテーマで討論会が開かれ、会場にはフランスをはじめEUやアジア各国の学者、運動家など進歩的な人々が集り、朝鮮半島の統一に対する意見交換が行われた。

  特にフランス労働組合総連盟公企業部​​門全国連盟中央委員代表のウィク・マティオ氏は、朝鮮半島の統一ための先決課題は「在韓米軍撤退」だと主張し、米韓合同軍事訓練は戦争宣言として認識されても仕方がないと述べながら「南朝鮮は米国の軍事同盟も廃棄しなければならない」と主張した。また、朝鮮が核保有に到った理由について「南朝鮮で実施されている米韓合同訓練と米国による帝国主義勢力の圧力と封鎖が一番の原因だ」と力説した。さらに、「北朝鮮が実際に米国を説得するために、直接対話に乗り出している」とし、「オバマ大統領は賢明な決断を下す時だ」と強調した。

 ドイツのローザ・ルクセンブルク財団の社会分析研究所平和安全保障政策分野のエッグハルト・クロム先任研究員は、6者会談の重要性に言及し、朝鮮半島の非核化はとても重要であるとしながら、平和協定の締結の必要性について訴えた。

アメリカ朝鮮担当代表が業務を開始、朝鮮問題協議へ局面転換か
米国務省は1日、デービース氏が国際原子力機構(IAEA)の米国大使としての役目を終え本格的に対朝鮮政策特別代表として仕事を始めたと説明した。

   デービース氏がボズワース前特別代表の後任に内定したのは10月20日で その直後に第2回朝米高位級対話(10月25~26日)がジュネーブで開かれたが米国の対朝鮮業務は事実上40日間空白状態が続いていた。

   米国務省のトナー副報道官は5日の会見で、デービース特別代表はクリフォード・ハート6者会談特使ともに7日から15日まで、南朝鮮、日本、中国の3カ国を歴訪すると発表し、「今回の歴訪目的は中核パートナーと朝鮮半島問題について意見を交わす機会を設けること」と話した。

  朝鮮外務省スポークスマンは11月30日に発表した談話で「自分の義務は果たさず、他者に一方的な要求を強要することは容認できない。また、われわれの平和的核活動を非合法化し無期限に遅らせようとする試みは、断固とした決定的な対応措置を招くことになろう」と指摘した。

  議長国である中国以外の6者会談参加国が新しく陣容を整えたなかで、今回のデービースの訪問が6者会談の局面変化のきっかけになるか注目される。(了)

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