コリアニュース №462(2012.3.3)
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朝鮮人民軍最高司令部スポークスマンの声明
米国と南朝鮮当局は2月27日から4月30日まで、米「韓」合同軍事演習「キー・リゾルブ」と「フォーイーグル」を強行することによって朝鮮半島が極度に緊張している最中、南朝鮮軍部隊の内務班内の壁と窓に金正日総書記と金正恩最高司令官の肖像画を貼り付け、その上下に「ひっ捕まえろ!」、「打ち殺せ!」などという文言を書き付けていた事実が明らかになった。これはまさに、火に油を注ぐような危険な行為であり、最近の朝米合意で好転するかにみえた朝鮮半島情勢を再び予測不可能な緊張の淵へと追い込んでしまっている。朝鮮人民軍は、当然のことながら、これに強く反発し、3月2日に発表した最高司令部スポークスマン声明で「李明博逆賊一味をこの地から葬り去るための朝鮮式聖戦を無差別的に行うことを再び全世界に宣言する」とした。以下にその全文を紹介する。
朝鮮人民軍最高司令部スポークスマンの声明

われわれの胸痛む哀悼期間を狙って意図的に強行されている李明博逆賊一味とアメリカ帝国主義によるキナ臭い戦争演習によって、わが軍と人民の憤怒と報復の念は頂点に達している。
まさにこのような時に、李明博逆賊一味はまたも永遠に許すことのできない大罪を犯している。 それは、一触即発の戦争前夜の事態を生じさせていることにあき足らず、南朝鮮の軍部隊でわが最高指導部の尊厳に対する露骨な中傷、冒とく行為がおこなわれていることである。
最近、仁川市に駐屯している南朝鮮軍部隊の内務班において、白頭山の偉人たち(金正日総書記と金正恩最高司令官)の肖像画を壁や扉に勝手にかけ、その上下にとうてい口にすることすらできない文言を公然と書き付ける非道極まりない妄動がくり広げられている。
わが最高指導部の尊厳に対する無分別なこれらすべての中傷、冒涜行為は、李明博逆賊一味だけがおこなえる反民族的狂気であり、情勢を収拾不能の窮地へと追い込む、無知な暴力輩による新しい特大の挑発行為である。
わが最高指導部の尊厳に対する逆賊一味の中傷、冒涜行為は日を追ってエスカレートしている。
南朝鮮の陸・海・空軍部隊で続発した朝鮮の国旗を標的にした射撃事件、軍兵営と歩哨所、軍事施設にわが最高指導部の尊厳を誹謗するスローガンや垂れ幕を張り出した事件、射撃場や訓練場で行われたわが最高指導部の肖像を標的とした射撃行為などが、それである。
わが民族の大国喪(金正日総書記の逝去)の際に犯した希代の大罪は、わが最高指導部の尊厳をもっともひどく冒涜した悪行の中の悪行である。
事態の深刻さは、このような特大の挑発行為を李明博逆賊一味が直接考案し、国防部長官の金寛鎮と合同参謀本部議長の鄭承兆をはじめとする軍部好戦勢力が「国政課題」として、先頭に立ってくり広げていることである。
わが軍と人民は、「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル」合同軍事演習の強行で朝鮮半島に一触即発の戦雲がたちこめている時に、逆賊一味が犯した極悪非道の反民族的・反共和国対決策動をこれ以上放置することはできない。
逆賊一味の特大の挑発事件を目の当たりにしたわが国の陸・海・空軍の将兵たちは、「明博を打ち殺せ」「軍部好戦狂らを叩き殺そう」という憤怒の声を上げ命令が下るのを待ちわびている。
南朝鮮の社会でも「ぞっとする無分別な行為」、「露骨な同族対決陰謀」「戦争を誘発する異常な仕打ち」との糾弾の声が上がっている。
朝鮮人民軍最高司令部は、すべての軍と人民のこみ上げる憤怒と復讐心、南朝鮮各界の民心を反映し、すでに明らかにしたように、逆賊一味をこの地から葬るための朝鮮式聖戦を無差別的に行うことを再び全世界に宣言する。
不倶戴天の敵がまさに李明博一味であり、銃をもって一掃すべき反逆の輩が他ならぬ南朝鮮の軍部好戦勢力である。
物理的打撃を基本とする朝鮮式聖戦は、逆賊一味がわが最高指導部の尊厳を冒涜したすべての行為を跡形もなく消し去り、李明博逆賊一味と軍部好戦勢力をはじめとする主謀者たちを民族の名において処断し、犯した大罪を民族の前で謝罪するまで中断なく展開されるであろう。
わが軍と人民は、わが最高指導部の尊厳を自分の生命より大事な民族共同の尊厳と名誉と見なしており、誰であれそれを少しでも冒涜、中傷しようとするなら、仮借なく打ち砕いてしまうであろう。
これまで北南関係史がいくら複雑で多端であったとしても、李明博一味によって現在のように極度の対決状態が助長され、戦争の危険が到来した時はなかった。
日を追って拡大、強化されている逆賊一味の同族対決策動は、死が近づくほどあがいて襲いかかる狂犬の本性そのものである。
すべての軍と人民の心の中で煮えたぎっている報復の念を体現しているわが軍隊は、逆賊一味が二度とわが最高指導部の尊厳を冒涜し、誇らしいわが体制を誹謗できないように一人残らず掃討するであろう。
世界は自国の領袖、社会制度を擁護するために決死の覚悟で立ち上がった数千万の軍と人民の聖戦の前で特大の挑発行為を犯した者の末路がどれほど悲惨かをはっきりと見ることになるであろう。
わが最高指導部の尊厳を少しでも侵害する者は、この地、この空の下で生きるところがなくなるであろう。

2012年3月2日

平 壌(了)

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