コリアニュース №490(2013.1.23)
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朝鮮民主主義人民共和国外務省声明
  国連安全保障理事会が22日(現地時間)に朝鮮に対する制裁を拡大・強化する「決議」を採択した直後、朝鮮民主主義人民共和国外務省が声明を発表した。

  以下は全文。

   昨年12月、人工地球衛星「光明星-3」号・2号機の打ち上げ成功でわが共和国の宇宙科学技術と総合的国力が力強く示されたことは、全世界が共感し米国をはじめとする敵対勢力も認める厳然たる事実である。

   米国とその追従勢力は、われわれの勝利的な前進を阻止しようと1月22日にわが共和国の神聖な自主権を乱暴に侵害する国連安全保障理事会の「決議」を企てた。

   米国主導のもとに企てられた「決議」は、われわれの平和的衛星打ち上げをあえて非合法化し、わが国の経済発展と国防力強化を阻害するための「制裁」強化を狙った暴悪な敵対的措置で一貫している。

   衛星を打ち上げるためには弾道ミサイル技術を利用する方法以外にないことを誰よりよく知り、そのような衛星打ち上げをもっとも頻繁に行う国々が、われわれの衛星打ち上げが「弾道ミサイル技術を利用した打ち上げ」なので問題視されると言い張るのは、自己欺瞞と二重基準の極致である。

   問題の本質は、米国が敵視する国の衛星運搬ロケットは彼らを威嚇する長距離弾道ミサイルに転換されうるので平和的な衛星も打ち上げることはできないという米国の盗人猛々しい論理にあり、それにもてあそばれている操り人形が、他でもない国連安全保障理事会である。

   われわれの衛星打ち上げを問題視する方便に利用される「決議」などというものも、国連安全保障理事会が普遍的な国際法を破り、われわれの武装解除と体制転覆を追求する米国の敵視政策に盲従妄動した結果の産物である。

   過ちを明確に知りながらそれを正す勇気や責任感もなしに、誤った行動を繰り返すことこそ、自分も欺き他人も欺く臆病者の卑劣な行為であり、それによって朝鮮半島と地域の平和と安定が日増しに危険にさらされている。

   今日の現実は、われわれに対する米国の敵視政策には言葉ではなく力で対抗すべきであり、われわれが選択した自主の道、先軍の道がいかに正当であるかを如実に示している。

   いま生じている情勢に対処して朝鮮民主主義人民共和国外務省は次のように宣言する。

    一、わが国の自主権を乱暴に侵害し、われわれの平和的衛星打ち上げの権利を抹殺しようとする国連安全保障理事会の不当千万な処置を断固として糾弾・排撃する。

   敵対勢力が制裁・圧迫でわれわれをどうにかしようとすることは愚かな誤算であり、そのような試みは過去と同じように今後も恥辱な惨敗を免れないだろう。

   国連安全保障理事会は普遍的な国際法を踏みにじり、米国の対朝鮮敵視政策に追従して主権国家の自主権を著しく蹂躪したみずからの罪を謝罪し、不当につくり上げたすべての「決議」を即刻、撤回しなければならない。

   二、われわれは、宇宙の平和利用に関する普遍的な国際法にしたがって自主的で合法的な平和的衛星打ち上げの権利を引き続き堂々と行使していくだろう。

   わが国の科学者、技術者たちは人工地球衛星「光明星-3」号・2号機を成功裏に打ち上げたその精神、その気迫で経済強国建設に必須の通信衛星をはじめとする様々な実用衛星とより威力のある運搬ロケットをさらに多く開発し打ち上げるであろう。

   宇宙を征服するわれわれの平和的衛星打ち上げは中断なしに続くであろうし、わが国は世界がうらやむ宇宙強国に飛躍するだろう。

   三、われわれは米国の敵視政策が少しも変わっていないことが明白になった条件のもとで、世界の非核化が実現される前には朝鮮半島の非核化も不可能であるという最終結論をくだした。

   米国の度重なる対朝鮮敵視政策によって、自主権尊重と平等の原則に基づいた6者会談9.19共同声明は死滅し朝鮮半島の非核化は終末を告げた。

   今後、朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するための対話はあっても、朝鮮半島の非核化を議論する対話はないであろう。

   四、われわれは日を追って露骨になる米国の制裁・圧迫策動に対処して核抑止力を含む自衛的軍事力を質量的に拡大・強化する任意の物理的対応措置を取ることになるだろう。

   わが革命武力は、先軍の威力で祖国の安全と国の自主権をしっかりと守り地域の平和と安定を守護していくであろうし、敵対勢力の挑発が続くならばその根源を一掃する重大措置を講じる確固不動な決意に満ちている。

   自主で輝き、先軍で力強く、真理で結束した偉大な人民の前進を阻止する力はこの世の中にない。

   チュチェ102(2013)年1月23日 平壌

 

●「朝鮮中央通信社」  http://www.kcna.co.jp/


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