コリアニュース №491(2013.1.25)
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朝鮮民主主義人民共和国国防委員会声明
 金正恩第1書記が第一委員長を務める国防員会が、外務省に続き声明を発表した。以下はその全文。

 われわれの人工地球衛星「光明星-3」号-2号機の打ち上げ成功は、わが国の尊厳と栄誉を最上の境地に押し上げた民族史的大慶事であり、世界が公認する平和的な宇宙開発計画の快勝である。

 正義を愛して良心を大事にする世界の人々は一様に、大きくないわが国がみずからの力で成し遂げた驚くべき成果を自分のことのように喜んでいる。

 他者に対する拒否感に染まっている敵対国の専門機関も大成功を収めたわれわれの平和的な衛星打ち上げを認めざるをえなかった。

 にもかかわらず、米国は年を越してわれわれの平和的な衛星打ち上げを「長距離ミサイル発射」、国連決議に対する「乱暴な破棄行為」、世界の平和と安全に対する「深刻な挑戦」などと言いがかりをつけ世論化した挙句、国連安全保障理事会を動員してわれわれに対する新しい制裁決議を企んだ。

 米国が主導する水面下の交渉で骨格をつくり、盲従体質のメンバー諸国が操り人形のように手を上げて採択した今回の国連安全保障理事会の決議は、米国の対朝鮮敵視政策が新しい危険な段階に至ったことを如実に実証している。

 また、世界の公正な秩序を樹立する上で先頭に立たつべき大国らまでも、まともな精神状態をととのえることができずに米国の専横と強権に押され、守るべき初歩的原則までも躊躇なく放棄していることを物語っている。

 さらに加盟国の自主的権利と安全保障をみずからの使命とすべき国連安全保障理事会までも、何の期待もできない有名無実の傀儡国際機構に転落したことを示している。

 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会は不当千万な対朝鮮決議が採択されたことと関連して次の通り厳粛に宣言する。 1. 国連安全保障理事会が採択した不法千万なすべての対朝鮮決議を全面的に排撃する。

 われわれは最初から、われわれの自主権を侵害するために敵対勢力が考案したあらゆる形態の卑劣な制裁決議を認めたことがない。 自主権は国家と民族の生命である。自主権を失った国家と民族は生ける屍も同然である。 衛星打ち上げは、われわれの正正堂々たる自主的権利であり、国際法的に公認された合法的な主権の行使である。

 したがって、米国や既成の衛星打ち上げ諸国が干渉する何の名分も理由もない。

 自分たちが打ち上げたのは衛星で、他人が打ち上げたのは長距離ミサイルだと強弁する盗人猛々しい主張がこの明るい世の中で通じると考えるなら、それほど愚かなことはない。

 米国は、時代も変わりわが軍隊と人民も変わったことをはっきり知るべきである。

 自主権を守るための全民族的闘いの中で、われわれの平和的な人工地球衛星は宇宙空間においてより一層絶え間なくほとばしるであろう。 2. われわれに対する米国の敵視政策がより危険な段階に至っている以上、朝鮮半島の非核化ではなく米国をはじめとする大国らの非核化実現に総力を集中すべきである。

 朝鮮半島の平和と安全に対するもっと大きな脅威は、米国をはじめとするあらゆる不純勢力の対朝鮮敵視政策であり、それを支えている米国の膨大な核武力である。

 したがって、米国の非核化を含む世界の非核化が完全無欠に先行してこそ、朝鮮半島の非核化もあり、われわれの平和と安全も担保されるということが、わが軍隊と人民が見出した最終結論である。

 米国がわれわれの自主権蹂躪の先頭に立ちその追従勢力が同調し、国連安全保障理事会が公正さとバランスを失った機構であるとの完全な烙印を押されたもとで、6者会談も9.19共同声明もこれ以上存在しないことを世界に宣言する。

 今後、朝鮮半島を含む地域の平和と安全を保障するための対話と交渉はあっても、朝鮮半島の非核化が想定される対話はなくなるであろう。 3. 米国とそれに追従する不純勢力の対朝鮮敵視策動を粉砕し国家と民族の自主権を守るための全面対決戦に突入するであろう。

 米国が主導した国連安全保障理事会の制裁決議は悪辣な対朝鮮敵視政策の最も危険な段階である。

 民族の自主権が侵害され国家の最高利益が踏みにじられるのを目の当たりにしながら、手をこまねいているわが軍隊と人民ではない。

 いま醸し出されている事態に対処して、わが軍隊と人民は命より大事な自主権を守り米国をはじめとするあらゆる敵対勢力の対朝鮮孤立圧殺策動を粉砕するための全面対決戦にこぞって立ち上がることになるであろう。

 数千万の軍隊と人民の経済強国建設も、新しい段階に入った宇宙制覇の闘争も、国家の防衛と安全を守るための抑止力強化も、米国をはじめとするあらゆる敵対勢力の策動を粉砕するための全面対決戦に向けられ服するであろう。

 世紀を継いだ反米闘争の新しい段階であるこの全面対決戦で、われわれが発射し続ける様々な衛星と長距離ロケットも、われわれが行う高い水準の核実験も、わが人民の不倶戴天の敵である米国を目がけていることを隠さない。 弱肉強食を生存法則とする米国とは言葉ではなく、銃でのみ結着をつけるべきである。

 世界は、みずからの偉業の正当性を確信し自主権を守るための正義の道を嵐のように駆け巡るわが軍隊と人民がどのようにしてあらゆる敵対勢力を懲罰し最後の勝利者となるかをはっきり見ることになるだろう。 2012年1月24日 平壌

 

●「朝鮮中央通信社」  http://www.kcna.co.jp/


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