コリアニュース №502(2013.5.14)
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朝鮮外務省:朝鮮半島情勢激化の責任を免れようとする米大統領の詭弁を非難
 朝鮮外務省のスポークスマンは、5月10日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

  先日、米大統領が米国を訪ねてきた南朝鮮の執権者にけしかけるがように、われわれに対して「挑発」だの、「脅威」だのと真実と違う話を吹き込んでいた。

  最近、新しく先鋭化した朝米間の対決は、他ならぬわれわれの平和的衛星の打ち上げに言い掛かりをつけた米国の悪質な敵対行為が発端だ。

  われわれは、米国がエスカレートさせた敵対行為に立ち向かって国の自主権と安全を守るために最小限の自衛的対応措置を取っただけである。

  米国が史上初めて「B52」と「B2A」、「F22」のような空中核攻撃手段をすべて、朝鮮半島の上空に公開出撃させ、前代未聞の核威嚇を加えることによって、われわれの強力な自衛的対応を招き、これにより情勢は戦争の瀬戸際にまで至った。

  国際的に、米韓合同軍事演習が終わるやいなや、朝鮮半島の情勢で緩和の兆しが見えるという世論が出ているのは、米国の対朝鮮敵視政策と軍事的威嚇が緊張激化の根源であるということを反証している。

  米国がこのように朝鮮半島の情勢を激化させては、それを口実に安保同盟の現代化と防衛公約の再確認だの、共同ミサイル防衛(MD)システムの樹立とそれに対する投資だのと騒ぎ立てているのは、自らのアジア太平洋重視戦略を強行しようとするところに、その隠れた目的がある。

  米国が自国のすべての軍事行動は「防御的」で、われわれのすべての行動は「挑発的」であると惑わしているのは、20世紀の50年代と60年代に「アカ」の頭には角があると宣伝していたことよりも幼稚な詭弁である。

  米大統領がいくら詭弁を美辞麗句で覆っても詭弁は詭弁であり、それで世界の鋭い視線をだますことはできない。

  米国がわれわれに対する敵対行為をやめて敵意を棄てない限り、緊張の根源はなくならず、情勢の悪化と衝突の危険は必ず残る。

  米国の大統領であるなら他国の「変化」を云々するまえに、自分自身の誤った観点からそのつど振り返り、改める大胆さを持つべきであろう。

 
カーン博士「北朝鮮は核兵器を開発する能力を十分持っている」
  朝鮮日報は13日、パキスタンの核科学者のアブドゥル・カディール・カーン博士がアルジャジーラのインタビューに応じ、「北朝鮮は(核兵器を開発する)能力を十分持っているし、そうできる」としながら「北朝鮮は自らが望めばICBM(大陸間弾道ミサイル)も製造できる」と述べたと伝えた。

  同報道によるとカーン博士は2004年、核兵器の製造技術を北朝鮮やイランへ伝えたことを認め、その後パキスタン政府により自宅に軟禁されたことがある。

 だが、今回のインタビューでは「北朝鮮は中国や旧ソ連でこの分野(核兵器製造)のエンジニアや科学者たちを訓練させた」と述べ、核技術提供疑惑を真っ向から否定した。

 

 (了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp



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