コリアニュース №511(2013.7.4) | |
「朝鮮外務相、ASEAN地域フォーラム閣僚会議で共和国政府の原則的立場を表明」 | |
朝鮮中央通信によると、7月2日にブルネ イで行われた第20回ASEAN地 域フォーラム閣僚会議で、朝鮮代表団団長の朴宜春外務相が演説を行った。 以下はその要旨。 強盛国家建設を力強く推し進め、国 家経済全体がさらに活性化し人民生活の水準向上で成果が表れている。 この現実は、経済を発展させ人民生活の水準を高める ための朝鮮の平和的努力が、強力な軍事力によって担保されていることを実証している。 わが国は国防力をさらに強化すると 同時に、経済建設と人民生活向上に力を入れ平和的発展を遂げる努力を続けていくであろう。 朝鮮半島には依然として対決と緊張 激化の悪循環が続いており、いつ戦争が起きるかわからない厳しい状態が続いている。 米国はわれわれの平和的な衛星打ち上 げを問題視し、国連安全保障理事会の「制裁決議」をデッチ上げ、主権国家の合法的な衛星打ち上げの権利までも非合法化し た。 この事態に対処するため、われわれは仕方なく、国の自主権と安全を守るための実質的な対応措置を取った。 すると米国 は、さらに強力な「制裁決議」をデッチ上げる一方で、膨大な兵力を動員して核戦争に火をつけるための「キーリゾルブ」、 「フォールイーグル」合同軍事演習を行った。 米国の目的は、あらゆる手段と方法 を使ってわれわれの武装解除と制度転覆を図ることであり、われわれの「脅威」を口実に、アジア・太平洋地域に最先端武力 装備を大々的に投入し、他国を制圧するための軍事配備をさらに強化することにある。 米国は、われわれの「挑発」と「脅 威」を喧伝し続けているが、まさに盗人猛々しいことである。 すべての事実は真の挑発者、緊張激化の張本人が、まさに米国 であるということを物語っている。 朝鮮半島で途切れることなく起こる 緊張激化の悪循環は、米国の根深い対朝鮮敵視政策にその根源がある。 米国は思想も制度も違うわが共和国を創建当時から敵 と規定し、自主権を認めず、半世紀以上、われわれを反対する各種制裁と圧力、軍事的挑発を行なってきた。 米国の対朝鮮敵 視政策が精算されず、核の脅威がなくならない限り、朝鮮半島の核問題を含むいかなる問題も解決することはできず、緊張激 化の悪循環は続くだろう。 米国の敵視政策の精算は、わが共和国に対する自主権尊重に基づき、朝米間で平和協定を締結し、 各種反共和国制裁と軍事挑発を終わらせることから始めなければならない。 今年は朝鮮停戦協定が締結され60年になる年である。 われわれは、朝鮮戦争の遺物として残る国連の名を 盗用した「国連軍司令部」を一刻も早く解体することを再度主張する。 対話と交渉を通じ、朝鮮半島の緊張 状態を終わらせ、地域の平和と安全に貢献しようというわれわれの立場は終始一貫している。 最近、われわれは朝米当局間で 高官会談を行い、朝鮮半島における軍事的緊張状態を緩和する問題、停戦体制を平和体制に転換する問題、米国が提唱する 「核なき世界の建設」問題など、様々な問題を幅広く真剣に協議しようと提案した。 朝鮮半島の深刻な情勢について、国際社 会が深い憂慮を表明している現時点で、米国が本当に緊張緩和を求めるなら、前提条件なしにわれわれの勇断と善意に呼応し なければならない。 民族の団結した力で朝鮮の自主的統 一を実現しようというのは、われわれの確固たる意志である。 われわれは祖国の自主的統一と民族の平和と繁栄のための変わ らぬ立場から、6.15共同宣言と10.4宣言を履行する責任を果たし忍耐力をもって努力する。 ASEAN地域フォーラム参加国が、朝鮮半島での緊張激化の悪循環を終わらせ平和と安定を 築くというわが共和国の誠意ある努力に、支持と連帯を表明してくれると確信している。 朝鮮民主主義人民共和国政府はこれ からも、自主、平和、親善の対外政策理念に基づき、地域の国々との親善協調関係をより拡大発展させ、朝鮮半島と地域の平 和と安全を守るためにいかなる努力も惜しまない。 (了) |
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