コリアニュース №514(2013.8.27) | |
中国国防部高官 「虎の首に付けた鈴を取るのは、その鈴をつけた人でなければできない」 | |
報道によると中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表が26日からピョンヤンを訪問し、その一方で、ダニエル・ラッセル米国務次官補とグリン・デービース対朝鮮政策特別代表が9月初旬から中旬にかけて中・日・韓を歴訪するという。 8月21日付の中国新聞網によると去る19日に行われた、中・米国防相会談で中国の国防部長が朝鮮の核問題解決の「入口」が既に現れており、米国がこの得がたいチャンスを失わないことを望むと述べた。 会談には米国側からチャック・ヘーゲル国防長官とスーザン・ライス大統領補佐官(安全保障担当)、中国側から常万全国防相と国防部外事弁公室の関友飛主任が出席した。 関友飛主任によると、会談で中国側は、現在朝鮮半島に緊張緩和の兆しが見えており、朝鮮の指導者は金日成主席の遺訓を継承して、3者または4者の会談を行うことを表明しているとしながら、(会談に)付帯条件をつけてはならないと強調していると指摘したという。 同時に中国側は、「話し合いでのみ問題解決の方向に向かって進むことができるのであり、話し合わず、圧力と制裁に頼ることでは問題解決につながらず」、軍事演習は朝鮮の核問題の解決に役立たないと強調しながら、米国が朝鮮半島における軍事演習を減らすべきであると警告したという。 また、米国側が今のところ朝鮮の誠意は十分ではなく、朝鮮が行動を示してのみ対話ができるという認識を示したことに対して、「対話は問題解決の不可欠なステップであり、ましてや米朝間の矛盾は深刻であり、互いに接触しなければ朝鮮の核問題の解決は難しい」と強調したという。 関友飛主任はまた、朝鮮は米国の脅威に身構えるからこそ核兵器を開発するのであり、この論理は米国がはっきり理解していることであり、「虎の首に付けた鈴を取るのは、その鈴をつけた人でなければできず」、米国が朝鮮半島の情勢に積極的に対応し、柔軟な措置をとって朝鮮と接触し、朝鮮の核問題の解決を早めることを希望すると釘を刺したという。 6者会談では朝鮮半島の非核化問題が話しあわれるが、今回の米・中国防長官会談で中国高官が米国側に提示した、3者または4者会談は朝鮮戦争当事国である朝・中・米・「韓」による平和協定締結のための会談を意味している。 この問題はブッシュ政権時代に米国側も受け入れ、2007年の北南首脳会談で採択された10.4宣言にも盛り込まれている。 これを中国が米国に公式の場で提示した意味は小さくない。 米国が「前提条件付き対話」に固執することなく、朝鮮との平和協定締結も視野に入れた対話へと舵を切るのか、今後の動向に目が離せない。 (了) |
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