コリアニュース №521(2013.10.24) | |
朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマンの談話 | |
朝鮮外務省スポークスマンは10月23日、米国の対決政策によって朝鮮半島情勢がまたも悪化していることと関連し談話を発表した。 以下はその全文。 最近、米国が緩和の局面に入っていた朝鮮半島情勢をまたも、緊張激化と対決に向かわせている。 われわれは、対話と交渉を通じて朝鮮半島の平和と安定を保障するため誠意ある努力を傾け、緊張激化の悪循環を防ぐために最大限の自制力も発揮した。 しかし、米国はわが共和国を力で圧殺しよういう敵視政策に固執し、軍事的挑発をエスカレートさせている。 先日、米国は南朝鮮のかいらいと共にわれわれに対する核先制攻撃を目論んだ「あつらえ型抑止戦略」なるものを作り、原子力空母まで動員し朝鮮の東海と南海で連続的に海上合同軍事演習を繰り広げ、その後原子力空母を朝鮮西海にまで送り込み戦争熱を鼓吹した。 現在の情勢は、米国がわれわれの平和的な衛星の打ち上げと自衛的な地下核実験にかこつけて国連安全保障理事会の「制裁決議」をつくり上げ、「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」合同軍事演習を行って核戦略爆撃機と原子力潜水艦を動員し朝鮮半島情勢を戦争の瀬戸際へ追い込んだ時を彷彿させる。 日を追って増大する米国の核威嚇と侵略戦争準備策動は、われわれの自主権と生存権に対する重大な侵害であり、われわれに核兵器を含む一切の武力を使わず、そのような武力で威嚇もしないと「確約」した朝米合意と9.19共同声明に対する乱暴な違反である。 にもかかわらず、米国はみずからの罪科を覆い隠し、緊張激化の責任をわれわれに転嫁するために、寧辺核施設の再稼動が事実なら国際的義務と公約に対する違反であるだの、弁を並べ立てあたかも朝鮮半島の非核化がまるでわれわれの核放棄であるかのように世論をミスリードしている。 わが共和国政府の変わらぬ政策的目標である朝鮮半島の非核化とは決して、われわれの一方的な先核放棄ではなく、それは同時行動にしたがって朝鮮半島に対する外部からの核脅威を完全に取り除いたうえで、全朝鮮半島を核兵器のない地帯につくる過程である。 今も昔も行動対行動は、朝鮮半島の核問題解決の基本原則であり、われわれが一方的に先に動くことは絶対にあり得ない。 平和と安定も対話もない今の朝鮮半島で、唯一物理的に稼動しているのは、米国の核威嚇と反共和国制裁騒動のみである。 外部の核脅威が増大する限り、それに対処する核抑止力も強化せざるを得なくなるであろうし、われわれは何の拘束も受けない。 われわれは、平和と安定を望み、米国の敵視政策の放棄を求めるが、絶対に乞いたりはしない。 米国がどう出てこようと、われわれはびくともせず、自主の道、先軍の道、社会主義の道に沿って最後の勝利へと力強く前進していくであろう。 (了) | |
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