朝鮮国防委員会報道官は28日の声明でオバマ大統領の南朝鮮訪問と関連し、次のような原則的立場を表明した。
(以下、要旨抄訳)
第1に米国はわれわれの正義の核に言いがかりをつける前に、人類に核の災いをもたらした過去と、現在の罪多き行為からもっと深く反省すべきだ。
今日の世界的な災いの元であり、頭痛の種である核問題は米国によって生まれた。
われわれの核もやはり米国の恒常的な核威嚇と恐喝によって生まれた。
再度言明するが、われわれの核は決して誰かの認定や許可を得て保有したのでもなく、経済的取引を狙ったものでもない。
ましてや、米国が認めないからといって、米国が放棄しろといってなくなるものではない。
われわれの核は、米国の核威嚇と恐喝が清算されるまで維持し拡大強化しなければならない自衛的抑止力であり、米国の核の棍棒をへし折り公正な世界秩序を構築するための正義の宝剣である。
今、世界はわれわれが予告した新たな核実験とロケット発射が未曾有の連鎖的な「重複核分裂弾実験」であるとか、米国本土の縦深まで打撃できる新たな弾道ミサイルの「高速進入化」になるとの見解や憶測をだしている。
事実を述べてほしいというのなら、われわれはそれ以上の措置を取ることができるということを否定しない。
第2に、ありもしないわれわれの「挑発」と「威嚇」、「人権」騒ぎにしがみつく前に、まずは腐敗して病んでいる米国社会の悪臭を思い起こしながら、無駄口をたたくべきだ。
外部勢力の侵入から神聖な自国とその領土を守る正当防衛は「挑発」と「威嚇」になり、遠い他国の地に押し寄せ戦争の乱動を撒き散らす強盗さながらの行為は正しい行為と言い張っている米国の盗人猛々しい気質がより明確に暴露された。
このような無知な独善と一方主義、強権と両面主義が、米国を困難な境遇に陥れ、オバマ自身が考案し実行しようとする「戦略的忍耐政策」を「無の戦略」、「無責任な政策」におとしめながら、米国の衰退と没落をもたらしているのである。
「人権」についても然りである。
人権はすなわち自主権である。
人間は自主権を失えば生きていても死んでいるのと同じである。
この世でもっとも嘘偽りのない人権は唯一わが国だけにしかない。
もちろん、われわれにはまだ足りない物もあるし困難もある。
しかし、わが人民は誰もが真正な自主権、人権を備えているがゆえに、享受しているまっとうな生を誇り高く自負しているのである。
米国とその追随勢力は、朝鮮が「人権」騒ぎによって崩壊した中東やバルカン半島の国々ではないとういうことをしっかり認識すべきである。
第3に、朝鮮半島を永遠に乗っ取ろうという企てが、米国の羞恥と破滅を促進させる時代錯誤的な妄想であるということを肝に銘じるべきだ。
米国は70年間も居座った南朝鮮という戦略的要衝地を手放さないために、何とかして戦時作戦権を掌握しようとした。
傀儡と「あつらえ型抑止戦略」を考案し、ミサイルの射程距離を800kmまで伸ばすことを許す一方、ミサイル防衛システムの構築に引きずり込んだ挙句、戦時作戦権移譲の延期を再検討することまで確定した。
朴槿恵は数百人の命を奪った旅客船沈没という大きな不祥事で、南朝鮮の全土が喪に服しているにもかかわらず、主人のあごにぶら下がり米国の永久占領を哀願した。
また、不祥事を慰問した同族にたいしては、より強硬な「圧迫」と「制裁」を懇請することで、反平和、反統一、反民族的な親米売国奴、同族対決狂としての正体を露にした。
米国の反共和国敵視策動が露骨になればなるほど、われわれの報復も百倍千倍になる。
オバマは今からでも事態をしっかり見極め、悪辣な対朝鮮敵視政策によって得るのは何であり、失うのは何であるかを冷静に振り返るべきだろう。
ホワイトハウスの権力の座を占めている機会を絶対に逃さぬよう、もう一度忠告する。
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