7月1日、中国・北京で行われた朝・日政府間会談に参加した朝鮮代表団団長の外務省の宋日昊大使が3日に帰国し、平壌空港で朝鮮新報の取材に応じた。
宋大使は「双方は5月に朝・日合意を成し遂げて以降の、合意事項を履行するための事業の進行状況を互いに報告、共有した。
協議は誠実に行われた」と今回の会談を評価した。
今回の会談で朝鮮側は朝・日政府間合意に沿って「すべての日本人に対する調査」を実施することになる「特別調査委員会」の権限及び構成と体制、主要メンバー、調査形式と方法を説明した。
一方、日本側は対朝鮮制裁解除のための実務的手続きに関する手順と進行状況について通報した。
宋大使は「われわれが特別調査委員会について具体的に説明したことに対して、日本側は肯定的に受け止め、対朝鮮制裁の解除に関し、相当誠実に対応し、手続きを行った」と述べた。
宋大使は4日に朝鮮中央通信を通じて「特別調査委員会」の主要メンバーの名簿を公開することになると述べた。
そしてこれが「無条件で合意事項を履行するというわれわれの立場を示すものだ」としながら、朝・日双方が合意事項の履行のために誠実に努力していくことを強調した。
ストックホルムで行われた朝・日政府間会談に続き、今回行われた北京会談に関する政府発表も、双方が一致を見た内容だけを公開した。
これはストックホルム合意でもたらされた同時行動の枠組み通りに、協議が進んでいることを物語っている。
宋大使は日本の対朝鮮制裁解除の内容について「これから慎重に協議を重ねながら具体化していく」とし、現在は合意履行の過程にあり、合意精神に反する論調や世論に左右されることなく関係改善の雰囲気を絶えず高めていくことが重要であると強調した。
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