◆朝鮮国防委員会政策局スポークスマンは21日、米国と南朝鮮当局が最近、朝鮮の実戦訓練について「挑発」や「脅威」などと「糾弾」していることと関し、次のような談話を発表した。
(以下要旨)
米国はまるでわれわれの戦術ロケットが米国本土を攻撃したかのように「米国にとって非常に特別な脅威を与えている」とし、わが軍の正常な訓練を「政治目的に重きを置いた低強度挑発」、「地域の同盟諸国に対する連続的な軍事脅威」と罵倒している。
南朝鮮当局者たちも口を合わせ、われわれの戦術ロケット発射と砲射撃訓練を「特別提案と政府声明拒否に対する反発」、「軍事的緊張を高める危険な挑発」、自分たちに対する「故意の脅威」だと騒いでいる。
それでも人々の視線を集めることができなくなるや、今度は国連に覚書を送り、ひいてはすでに公正性を失った国連安保理を利用し世論をミスリードしようとしている。
朝鮮国防委員会政策局は、このような騒動と関連し米国と南朝鮮当局に厳しい警鐘を鳴らす。
1.米国と南朝鮮当局は「挑発」と「脅威」が何であるのか、その概念を知って話すべきである。
2.米国と南朝鮮当局は、破廉恥で盗人猛々しい行為に固執すべきでない。
3.米国と南朝鮮当局は、敵対行為に固執するほど青天の霹靂のようなわれわれの報復に直面するだろう。
われわれは1月の重大提案と公開書簡、6月の特別提案と7月の共和国政府声明を通じて北南関係の改善、祖国の統一と平和繁栄のためになすべきことは全て行った。
残るは最後の選択だけである。
米国と南朝鮮当局はこれ以上「挑発」と「脅威」を騒ぎ立ててはならない。
さもなければ、われわれは正義の報復行為で対応することになろう。
◆ 朝鮮外務省も19日、国連安保理が共和国の短距離ミサイル発射を「糾弾」したことについて次のような声明を発表した。
(以下要旨)
戦術ロケット発射をはじめとするわが軍の全ての軍事的措置は、米国の核の脅威と侵略策動に対抗して国家の自主権と民族の安全を守るための自衛権の行使である。
今年に入りわれわれは様々な平和的提案を行い、それに伴う実践的措置も講じてきたが、米国は南朝鮮とともに「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル」合同軍事演習を強行し、「B-52」戦略爆撃機編隊や核航空母艦「ジョージ・ワシントン」号を侵入させた。
わが軍が米国の軍事的圧殺策動に対処する準備を整えるのは至極当然のことである。
国連安保理が米国の侵略戦争演習と核の脅威からは目を逸らし、それに対処するためのわれわれの不可避な選択を問題視することを断じて許すことができない。
国連安保理が世界の平和と安全保障という使命を遂行するならば、米国と南朝鮮の合同軍事演習を問題視すべきであり、それにどう対応するかによって国連安保理の公正さが評価され、世界の平和と安全保障に寄与できるかどうかが判明するだろう。
米国の核による脅威と恐喝が増大する限り、自衛的核抑止力をさらに高めるわれわれの努力にはさらなる拍車がかかるだろう。
朝鮮半島に予測できない事態が訪れる場合、その責任はわれわれに不可避な選択を強要した米国とそれを庇護する国連安保理が全て負うことになるだろう。
(了)
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