コリアニュース №571(2014.12.10)
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朝鮮外務省スポークスマン 朝鮮の「人権問題」を国連安全保障理事会に上程しようとする米国の魂胆を暴露

朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは、米国が朝鮮の「人権問題」を国連安全保障理事会に上程しようとしていることと関連して9日、朝鮮中央通信社の記者が提起した質問に答えた。

(以下全文) 米国が対朝鮮敵視政策を実行するため、またも国連安全保障理事会を盗用しようと画策している。

去る5日、米国とそれに追随する国連安全保障理事会の一部勢力が連名でわれわれの「人権問題」を同理事会に上程することを要求する手紙を議長宛てに送った。

米国は何のために、追随勢力を動員してでっち上げた不当な反共和国「人権決議」が国連総会での採択手続きを終える前に、われわれの「人権問題」を安保理に上程しようとしているのか。

米国は反共和国「人権決議」という政治的詐欺の産物が日を追うごとに世界の人々の糾弾と排撃を受けることを恐れ、手段を選ばずにそれを既成事実化しようとしている。

これは、強権と専横、詐欺で国連を自分の侵略的目的に悪用する米国だけが行えるもう一つの破廉恥な妄動である。

国連で人権問題を専門に扱う国連人権理事会が別にあるにもかかわらず、米国がありもしないわれわれの「人権問題」を安保理事会に上程しようとする魂胆は、それを口実に軍事的侵略の名分をつくり出そうとすることにある。

われわれはすでに今年、国連総会の一般演説で安保理はもはや二重基準の極みを露わにした展示場、偽りを並べたてる演壇になってはならないと述べた。

わが国の政府が昨年7月に国際平和と安全を危うくする米国と南朝鮮の合同軍事演習を中止させる問題を正式に提訴したが、安保理はそれを無視した。

その安保理がいま、安全保障とは何の関係もないわれわれの「人権問題」を米国とその追随勢力が提訴するからといって、無理矢理議題にするのは二重基準の極みである。

検証もされていない偏見と虚偽に満ちたわが国の人権状況に関する「調査委員会報告書」なるものを根拠に安保理で協議すること自体、安保理を詐欺文書の協議場にしてしまうことになる。

11年前、米国務長官が安保理において「イラクに大量破壊兵器がある」との捏造発言で侵略戦争の口実をつくり上げた危険な前例が再現されている。

人権問題を論ずるならば、われわれの現実を自分の目で確かめもせずでっち上げた「報告書」などではなく、米国で頻発している人権侵害行為をまず問題視すべきである。

国連拷問反対委員会が調査報告書を発表し特別な憂慮を示し、6千ページに及ぶ米上院情報委員会の報告書でも明らかにされているCIAの非人間的拷問行為や黒人たちを銃で撃ち殺し、首を絞めて殺す米国の白人警官の醜い人権蹂躪行為はなぜ無視するのか。

国連安保理事会が国際平和と安全に直結した緊急かつ差し迫った諸問題も処理できず、米国という常任理事国の深刻な人権実態には目をつむる一方で、われわれの「人権問題」を扱うなら、米国の強権の道具に転落した自らの有様を証明することになる。

国連安保理事会を盗用した米国とその追随勢力の反共和国敵対行為は今後必ず深刻な禍根を残すであろうし、その責任は分別なくあがく挑発者たち自身が負うことになるであろう(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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