朝鮮中央通信社は23日、「米国の内輪もめは何を示しているのか」と題する論評を発表した。
(以下全文)
米国で現行政府の「戦略的忍耐政策」の失敗が全面的に表出されて物議をかもしている。
米議会が去る8月、それを「観望政策」と批評したのに続き、12月11日には米議会調査局が非難報告書を発表した。
報告書は、オバマ行政府の対朝鮮政策と通称された「戦略的忍耐政策」が、「北朝鮮をして核とミサイル能力を持続的に増強できるようにした」と指摘した。
政界の人物の間でも、「戦略的忍耐政策」は「北を体制強化と核保有」へと進ませた「徹底的に完敗した政策」という酷評が相次いでいる。
オバマ行政府の時代錯誤の対朝鮮政策を巡り、米国内の政治勢力間で内輪もめが日を追って頻繁に起きているのである。
これは結局、米国の極悪非道な対朝鮮政策に総破たんを宣告し、われわれの並進路線が輝かしい勝利を収めたということを実証する一大快挙となる。
現米行政府は執権以降今まで、われわれがすべての核活動と核兵器を放棄し、屈服することを待つ、いわゆる戦略的忍耐政策を追求した。
われわれの核保有を認めることも、絶対に容認することもできず、したがって無条件廃棄したり、放棄しなければならないということを骨子とする「北核不容説」について大げさに力説した。
ありもしないわれわれの「挑発」と「脅威」、「人権」などに執着し、国際的「制裁」と「共助」を実行してわれわれをどうにかしようと執ように策動してきた。
米国が自国とその同盟国にとって「脅威」になるとそれほど青筋を立てているわれわれの自衛的な核抑止力は徹頭徹尾、米国の恒常的な核脅威と恐喝のため生じたものである。
米国は、国際舞台でわれわれを犯罪視してわれわれに対する不当極まりない国際的制裁と圧迫を主導してきたし、朝鮮半島に強力な核攻撃手段を投入して核の脅威と恐喝を加えている張本人である。
このような状況の下で、われわれの核こそ米国の核の脅威と恐喝がなくなる時まで維持し、さらに拡大、強化させなければならない自衛的抑止力であり、米国の呪わしい核のこん棒をへし折り、公正な世界秩序を構築すべき正義の霊剣である。
国際舞台に核保有国として堂々と登場したわれわれにとって、恐れるものはこの世に何もない。
若さに満ちて世紀を先取りし、嵐のように飛躍しているわが共和国の姿に世界が驚嘆を禁じ得ず、米国の終えんを見通している。
米国の「戦略的忍耐政策―待つ政策」が「失敗した戦略」、「無責任な政策」となって米国の衰退と没落をもたらしている。
こんにち、米国の姿は一時侵略と戦争で強盛を欲しがって凋落し、歴史の落葉の中に永遠に埋まった旧ローマ帝国の姿を彷彿させている。
暗雲が垂れ込めた米国―政治勢力間の争いが絶えず、白人警察による黒人殺害事件などで人権のツンドラ、不毛の地として世間を驚愕させ、深刻な経済危機により失業者の大群を生んでいる米国が、世界各所での対外政策破たんにより右往左往している。
いわゆる「戦略的忍耐政策」でわれわれをどうにかしようとするオバマ行政府の対朝鮮政策は、百日、千日が経っても絶対に実現できない愚かな妄想である。
米国は今からでも、悪らつな対朝鮮敵視政策によって得られるものは何であり、失われるものは何であるのかを冷徹に振り返るべきであろう。
(了)
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