朝鮮国防委員会スポークスマンは、全民族が力を合わせ自主統一の大道を開こうという朝鮮側の呼びかけに対し、南朝鮮当局がその真剣さに疑問を呈したり罵倒し、さらには米国の「対北追加制裁」を歓迎し、反共和国ビラの撒布、合同戦争演習を強行しようとする動きまで露わにしていることと関連し、7日、「南朝鮮当局は北南関係の歴史を新しく築こうというわれわれの呼びかけに正しい立場を示すべきだ」と題する談話を発表し、南朝鮮当局に次のような立場を示すことを求めた。
(以下要旨)
1.真に対話と交渉、交流と接触で北南関係で大転換、大変革を起こそうという考えがあるのか、もしくはビラ撒布のような対決騒動に引き続きしがみつくつもりなのか。
われわれが北南関係改善のための真摯な立場を明白に示したにも関わらず、南朝鮮当局は新年早々対決的妄動をわれわれの面前で公然と行っている。
1月5日には「脱北」団体である「対北風船団」に所属する者たちに数十万枚の反共和国ビラを共和国側地域に撒布させ、来る20日頃には反動的テロ扇動映画を収録したDVDやUSBなどを共和国側地域に撒布すると騒いでいる。
問題なのは、南朝鮮当局が未だに「表現の自由」や「体制上の特性」、「法的根拠の不在」などを口実に対決的な妄動を制止できないと言っていることである。
このような無能で無力な相手とは何百回対話の席に着いても北南関係で大転換、大変革など起こせないというのは、あまりに自明なことである。
南朝鮮当局は、対話か対決かという両者択一の道で、これに対する正しい立場を示すべきだ。
2.真に朝鮮半島の平和的環境を作り出そうと思うのか、もしくは緊張激化の道へと引き続き進むつもりなのか。
われわれは、わが民族に核戦争の危険を引き寄せる主な禍根が、同族を反対した大規模な戦争演習であると規定し、戦争演習をはじめとする全ての戦争行為をやめるよう提案した。
しかし新年の初めから南朝鮮軍部は、合同軍事演習を中止せよというわれわれの呼びかけに応える代わり、「南朝鮮-米国連合体制」が存在する限り「訓練は続けられる」と言いながら、北侵核戦争演習の持続的な強行を公言した。
南朝鮮軍の合同参謀議長は新年早々戦闘機で西南海上のホットスポット上空を飛びながら「北が挑発してきたら躊躇なく凄絶に懲罰せよ」と叫んだ。
われわれはすでに、いかなる挑発や戦争行為についても徹底的に対応し懲罰するという、断固とした立場を示している。
南朝鮮当局は、国の平和的環境を作り出そうと思うのか、もしくは緊張激化の道へと引き続き進むつもりなのかという立場を正しく示すべきだ。
3.真に「わが民族同士」の理念に従い大団結しようと考えるのか、もしくは「制度統一」、「体制対決」にしがみつくつもりなのか。
われわれ式の社会主義が最も優越ではあるが、決してそれを南朝鮮に強要することはなく、強要したこともないというのが、われわれの立場である。
しかし南朝鮮の当局者たちは、統一のための対話や接触を現執権者の「小さい統一論」、「大当たり統一論」実現に服従させようとしている。
さらに統一部長官は「韓国主導の統一」を果たそうと公の場で憚りもなく述べ、南朝鮮の現執権者も2015年にはどうにかして「北の意味のある変化」を引き出さなければならないとためらいなく騒ぎ立てている。
南朝鮮当局は、「制度統一」、「体制対決」に対する正しい立場を示さなければならない。
北南関係は決してどちらか一方の努力で改善されるわけではなく、実践的措置なく口先だけで良い方向へ発展するわけでもない。
南朝鮮当局は、北南関係の歴史を新たに築こうという積極的な呼びかけに反映されたわれわれの決心と意志をしっかりと心に刻まなければならない。
北南間の対話の展望も、信頼醸成の根源も、他でもない北南双方の真摯な努力にかかっている。
南朝鮮当局は、全同胞の前で自らの責任ある立場を示すべきだ。
われわれは、南朝鮮当局の今後の動きを注意深く見守ることだろう。
(了)
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