朝鮮国防委員会政策局は7日、金正恩第1書記が「新年の辞」において、米国に対して対朝鮮敵視政策と侵略策動を止め、大胆に政策を転換することを要求したが、米国が朝米関係を最悪の対決局面に追いやっていることと関連し、声明で次のような原則的立場をオバマ政権に通告した。
(以下要旨)
1.米国は不当なすべての対朝鮮「制裁」措置から全面的に撤回しなければならない。
われわれのこの立場は、今まで米国が考案してきたすべての「制裁」措置が、われわれに対する体質化した敵対心と骨髄にしみている拒否感、それに伴った敵視政策に基づいているからである。
それはまた、不合理な口実と条件を前提にでっちあげた「制裁」だからである。
主権国家の合法的権利である衛星の打ち上げが「制裁」の条件になり、堂々たる自衛的なミサイル発射が「制裁」の口実になるならば、罪多き米国こそが自ら進んで制裁を受けなければならない最初の対象である。
ハッキング攻撃の背後がわれわれだという、しっかりした根拠もなく「制裁」騒動を繰り広げるのであれば、それよりも盗人猛々しい挑発行為はこの世にないだろう。
確実な根拠もない事件に介入し「大統領行政命令」を発表する喜劇を演出すればするほど、米国はより大きな恥をかき面子を失うということを解らなければならない。
2.米国はこの機会に、朝鮮半島で戦争の危険を醸成する無謀なすべての敵対行為を無条件中止する英断を下さなければならない。
「年次的」で「防衛的」という外皮をかぶり、年間を通じて1日もたやさず、南朝鮮とその周辺地域で繰り広げる「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル」、「乙支フリーダム・ガーディアン」、「マックス・サンダー」、「ダブル・ドラゴン」のような様々な戦争演習はどれもが、盗人猛々しい物理的侵略行為である。
ここにはいつも米侵略軍の核戦略爆撃機と原子力空母、原子力潜水艦をはじめとする、米国の3大核戦力兵器が投入されている。
われわれは米国が唯一南朝鮮と、その周辺にだけ各種核打撃手段をいつでも思うがままに投入しているということを知っている。
われわれはこのような動きが有事に適用される「即時的な核爆弾使用の脚本」に沿っているということをあまりにもよく知っている。
軍事的な力でわれわれの自主権を侵害し、尊厳高きわれわれの体制を崩壊させようという米国の試みは、いつになっても実現できないということをしっかりと知るべきである。
時間の選択を誤り、場所の選択を誤り、相手の選択を誤り、誤った戦争をしたと苦い告白をした先代の米好戦狂たちの轍を踏まないように対朝鮮敵対行為を全面的に中止する勇断を下さなければならない。
3.米国はわが軍隊と人民が未曽有の超強行対応戦に進入した状態だということを、ひと時も忘れてはならない。
われわれは既に米国が犯した極悪無道な対朝鮮敵対行為に立ち向かい超強行対応戦を宣言した状態にある。
米国は手遅れになる前に目を覚まさなければならない。
われわれが断行する超強行対応戦の対象は「ソニー・ピクチャーズ」のような、いち会社ではない。
米国が固執する「テロ攻撃」とはなおさら違う。
米国は2度にわたる世界大戦をはじめとして大小の侵略戦争に加担しながら、まだ一度も自国の地で銃砲の洗礼を受けたことがない国である。
やられたくなければ、対朝鮮敵視政策を自ら撤回しなければならない。
相手を解らず自分が置かれている立場も解らなければ必ず滅びることになっている。
われわれは米国の政策転換を注視するだろう。
(了)
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