ロシアを訪問中の李龍男(リ・リョンナム)対外経済相は24日、ハバロフスク州で同州副知事などの州政府幹部と会談し「昨年、われわれは両国関係において成功を収め、債務問題の妥結など通商経済分野の発展の為の基礎を築いた」としながら、「われわれはロシア側と2020年まで、両国の交易を10億ドル水準に引き上げる目標を設定した」と明らかにした。
24日にインテルファクス通信が伝えた。
また、李対外経済相は「両国の交易には伸長する余地が多く残っており、交易水準が政治分野のハイレベルな協力水準に達していない」と指摘し、今年の両国の交易目標を3億ドルに設定したと述べた。
同時に李対外経済相は交通インフラ分野での協力も重要としながら、特にロシアによる朝鮮国内の鉄道補修プロジェクトである「ポベダ(勝利)」がその代表的事例で第1段階工事を朝鮮労働党創建70周年までに終えると述べる一方、朝鮮の地下資源開発にロシアが参入することを望んでおり、ロシア製の機械や建設機材の輸入にも関心があるとしながら、ロシア訪問期間中にすべての問題を協議すると明らかにした。
これに対してハバロフスク州の副知事も「昨年、朝鮮とハバロフスク州の交易が約10万ドルの水準に留まり、期待に達しなかった」と述べ、農業、畜産、野菜や果物の栽培分野における朝鮮との協力拡大に期待を表明した。
李経済貿易相は25日からモスクワで政府要人とも会談する予定で、民間経済協力の支援を目的に今月初旬に発足した両国の「ビジネス協議会」にも出席する見通しだ。
ロシア科学アカデミー極東研究所、朝鮮モンゴル部のアレクサンドル・ヴォロンツォフ部長は李対外経済相の訪ロについて24日、ボイス・オブ・ロシアのインタビューに次のように答えている。
「朝鮮の対外経済相の訪問はロシアと朝鮮の経済関係が様々な部門で発展している事実を反映している。
ここ1年で二国間関係は非常にダイナミックに発展している。
多くのプロジェクトがあり、そのうちのいくつかは極東において農業などの分野で、朝鮮の労働力を使い、朝鮮の資本も用いてすでに開始されつつある。
合弁企業の設立、朝鮮資本オンリーの企業の設立も予定されている。
しかもこの李氏はロ朝の貿易経済科学技術協力合同委員会の朝鮮側の代表を務めている存在であることを忘れてはならない。
しかも、李氏は同委員会のロシア側の代表である、アレクサンドル・ガルシカ極東発展相と面識がある。
このふたりは合同委員会の定例会議を準備する枠内で話し合うテーマをもっていることから、今回の訪問は非常に中身の濃いものとなることは間違いない。
」(了)
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