コリアニュース №586(2015.3.4)
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朝鮮の李洙墉外相、ジュネーブでの国連軍縮会議で演説

朝鮮の李洙墉外相は3月3日(現地時間)、ジュネーブで開かれた国連軍縮会議で行った基調演説で「米国の敵対政策がわれわれを核保有へと追いやり、日ごとに増大する米国の核の脅威はわれわれをして核抑止力をさらに強化せざるを得なくしている」としながら、「毎年何度も戦略核爆撃機が米国本土やグアムから無着陸飛行で真っすぐ朝鮮半島上空に侵入し核爆弾を投入する演習を繰り広げ、航空母艦や核ミサイル潜水艦が絶えず朝鮮半島水域へと入り込み『平壌占領』を目標とした核戦争演習に参加している」と指摘した。さらに、「われわれは米国を抑制することができ、必要ならば先制攻撃を行う力も持っている」ことを明らかにしながら「2日に南朝鮮全域で始まった今年の合同軍事演習は、これまでにないほど挑発的性格が強く、それによって戦争の火花が弾くかも知れない危険性が特に高い。朝鮮半島で戦争が起こる場合、その責任は全て米国と南朝鮮が負うことになるだろう」と警告した。

ロシア専門家、「朝鮮の人権問題は欧米諸国によるねつ造」と批判

ジュネーブで開かれている国連人権理事会の会議で、朝鮮の人権問題が議論されていることと関連して、「ロシアの声」は3日、この議論が「朝鮮に対する公開的な圧迫に利用されている」とのロシア科学アカデミー極東研究所・朝鮮研究センターのアレクサンドル・ジェビン首席研究員の指摘を紹介した。

 アレクサンドル・ジェビン氏は、朝鮮に対する米国の軍事的・政治的圧力は大きな効果を得られていないので、欧米諸国は戦略を変え朝鮮の人権問題を取り上げたと分析し、人権問題が存在しない国家を現代社会で探すのは困難であり、欧米諸国はこの点を看過していると指摘した。

彼はまた、朝鮮の人権問題に関する情報を少なくとも10年前に「脱北」した者たちの証言に依存していることは大問題であり、とくに主たる証言者とされるシン・ドンヒョクが嘘の証言をしていたことが明らかになり、米国メディアもこれを認めていることから、朝鮮の人権調査活動自体とその活動報告をもとに採択された国連の決議案の信ぴょう性も疑われていると主張した。

 そして、シェビン氏は、「朝鮮は原則的に人権問題に関する会談を拒絶しておらず、特に2000年代初めにEUと会談を行い欧州諸国も満足できる十分な生産的結果を得たにもかかわらず、米国だけが満足していない」と指摘し、「結局、朝鮮の人権問題はねつ造である。これは欧米の二重基準が赤裸々に現れたもう一つの実例として残ることになろう」と欧米諸国を批判した。(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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