コリアニュース №599(2015.4.25)
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金永南委員長、「アジア・アフリカ首脳会議」で演説

朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長が4月22日、インドネシアで行われている「アジア・アフリカ首脳会議」で演説を行った。

演説の要旨は次の通り。

60年 前、インドネシアで初めて行われたアジア・アフリカ会議は、過去、歴史の外に追いやられた両大陸の人民が世界の主人として自己の運命を堂々と開拓していく うえで重大な意義を持つ歴史的な会合であり、バンドン精神は自主的な世界を建設しようとするアジア・アフリカ諸国人民の前進を促してくれている。

わが代表 団は、今回の首脳会議のテーマに「世界の平和と繁栄を促進するため、南南協力の強化」が選ばれたのは、アジア・アフリカ諸国全体の志向と現実的要求を反映 したものであると認め、これを支持する。

本 会議で注目すべきは、何よりもまず、支配主義、人種差別政策に反対し、互いに支持、協力しながら共同闘争を展開してきた素晴らしい歴史的伝統と経験を持っ ているアジア・アフリカ諸国が、外勢の侵略と干渉を排撃し、平和的な環境をととのえることに第一義的な関心を払うべきだということだ。

次に、アジア・アフリカ諸国は、「南南協力」を現在の難局を打開できる唯一の戦略として掲げ、政治、経済、社会、文化のすべての領域で全面的な協力を深化させることによって、「グローバル化」の負の影響に集団的に対処していかなければならない。

今 日、朝鮮半島は米国の時代錯誤的な対朝鮮敵視政策と無分別な対決狂気によって、いつ戦争が勃発するわからない最悪の状態が続いており、朝鮮半島と地域で激 化している緊張状態は、アジア・アフリカ諸国はもちろん、世界のすべての国々の大きな関心と懸念を生んでいる。

米国は今年に入り、すでに南朝鮮全域で二度 の大規模な合同軍事演習を強行しているだけでなく、毎年、数十万の兵力と核打撃手段を動員して核戦争演習に狂奔している。

一方、米国とその追従勢力は、わ が国の社会主義制度の優れた人権状況は無視して、わが国を圧殺するための「人権」騒動と制裁、圧力に固執している。

世界で核兵器を一番多く持ち、人類に核 の惨禍をもたらした唯一の国であり、世界で最も人権が蹂躙されている米国が、核放棄と「人権」を云々すること自体、言語道断であり偽善である。

経 済強国建設と人民生活向上のためのわれわれの努力には、平和的環境が必須である。

しかし、それは願い懇願して得られるものではない。

朝鮮半島で戦争が抑止 され平和が守られているのは、われわれが先軍政治によって強固にしてきた核を含む強力な戦争抑止力があるからである。

今日、朝鮮半島に醸し出されている情 勢は、自らの力が強ければこそ、正義と平和を守り、世界の自主化偉業も推進できるということ、また、われわれが選択した自主、先軍の道がどれほど正当であ るかということを実証してくれている。

金 正恩第一書記の卓越した指導によって、今わが国では、社会主義強盛国家建設と文明国建設で一大転換が起きている。

われわれのこのような努力は、朝鮮半島は もちろん、地域と世界の平和と安全を守り、「南南協力」を拡大発展させ、新しいアジア・アフリカ戦略のパートナー関係を活性化させることにも寄与するだろ う。

わが民族が外勢によって分裂させられてから70年の歳月が流れた。

世界が進歩し時代も変わる中、わが民族だけが分裂の痛みに未だ苦しめられている。

金正恩第1書記は今年の新年の辞で、北と南がわが民族同士の理念に基づいて民族大団結を成し遂げ、祖国統一問題を民族共同の利益に即してスムースに解決していこうと述べた。

われわれは、祖国解放70年 にあたる今年、北南関係に大転換をもたらすためにすべての誠意ある努力を続けているが、外部勢力と協力して同族に反対する対決政策を取っている南朝鮮当局 により、北南関係改善と統一の前途には依然として重大な障害が存在している。

たとえ情勢が複雑で困難であろうとも、われわれは全民族の団結した力で自主統 一の大道を開き、わが祖国の地に必ず尊厳高く栄えた統一強国を建設するであろう。

朝鮮民主主義人民共和国政府は、アジア、アフリカ諸国との親善協力関係を拡大発展させ、自主的で平和な、繁栄する新しい世界を構築するため尽力していく。

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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