コリアニュース №609(2015.6.1)
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朝鮮外務省スポークスマン、日・米・南朝鮮の首席代表会合での敵視政策を糾弾

6者協議の日・米・南朝鮮の首席代表が5月27日に行われた会合で、朝鮮に対する露骨な敵視政策で一致したことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは30日、次のような談話を発表した。

(以下全文)  米国は自らの対朝鮮政策が完全に破綻した今、その責任から逃れようとあがいている。

 最近、米国は日本と南朝鮮の傀儡(かいらい)と共に行った3者会合で、あたかも自分たちは対話を望んでいるのに、われわれが拒否しているかのように真実を歪曲し世論をミスリードしようとしている。

 われわれは、以前から前提条件なしの対話再開を主張し、その実現のため誠意ある努力を傾けてきたが、米国があらゆる不当な「前提条件」を全面に出し対話再開を阻んできたということは世界中が知っている。

今年の初め、われわれが朝鮮半島から戦争の危険を除去し緊張を緩和させようという立場を明らかにし、その実現のために合同軍事演習の臨時中止対核試験の臨時中止という提案を行ったとき、それと関連した対話までをも拒否したのがまさに米国であり、軍事演習の強行で応えたのも他でもない米国である。

米国は、対朝鮮敵視政策の2大柱である「戦略的忍耐」と挑発的な合同軍事演習に固執し続けることで、朝鮮半島の非核化を棒に振ってしまった。

そのような米国が対朝鮮政策の失敗という非難を受けるや、今では対話が再開されなかった責任がまるでわれわれの側にあるかのごとく白黒を逆転させようとしている。

しかし「時すでにおそし」である。

 われわれが終始一貫述べてきたように、核を中心としたわれわれの自衛的国防力は、誰かを威嚇・恐喝するための手段ではなく、何かと取引するためのものでもない。

われわれの核兵器は、われわれが常にさらされている米国の核による威嚇と軍事的侵略の脅威に対処するための自衛的抑止力であり、戦争が勃発した場合には敵の侵攻を断固として撃退し無慈悲な報復を行うための正義の膺懲(ようちょう)力である。

 すでに歴史が証明しているように、初歩的な信頼すら欠如し相互不信と敵意のみが根深く存在する朝米間で、戦争を防ぐことのできる唯一の方法は、われわれの国防力を強化し、力の均衡を保つことだけである。

小さい国が侵略と戦争の元凶から自らを守るために取ったあまりに正々堂々たる自衛的措置を、「挑発」などと罵倒すること自体、深刻な挑発以外の何物でもない。

 米国は、自らの対朝鮮敵視政策が失敗した原因が他にあるのではなく、われわれに対する観点が根本的に間違っているところにあることを今からでも悟るべきである。

われわれがすることをすべて捻じ曲げ、けなすことから始めようとする誤った観点が結局、朝米関係と朝鮮半島の非核化を破綻させ、今では自らの首を絞める結果となった。

米国が今からでも教訓を活かすことができないならば、その結果はさらに悲惨なものとなるだろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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