コリアニュース №611(2015.8.21)
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朝鮮人民軍最高司令部緊急報道

 20日午後に発生した南朝鮮の軍事的挑発を受け、朝鮮人民軍最高司令部が同日に緊急報道を発表した、全文は以下のとおり。

8月20日午後、戦争中西部地域では、南朝鮮かいらい軍部好戦狂たちの重大な軍事的挑発行為がまたもや発生した。

 南朝鮮軍部はわが軍が南側へ砲弾1発を発射したというありもしない口実をつきつけ、わが軍の民間警備の哨所を目標に、36発の砲弾を発射するという分別のない妄動を行った。

 そのうち6発の砲弾はわが軍の542,543民間警備哨所付近に、15発の砲弾はわが軍の250,251民間警備哨所付近に落ちた。

 今回の砲射撃挑発によるわが軍の被害はなかった。

 しかし、われわれの神聖な領土、祖国包囲のための哨所に対する粗暴な砲射撃は、到底許すことのできない重大な軍事的挑発である。

  事態の重大さは、南朝鮮軍部自体がいまだわが軍の砲兵の発射原点も、自己地域になくてはならない砲弾の落下地点も確認できず、わが軍が発射したという砲弾 が高射砲弾なのか、小銃弾なのか、ロケット弾なのかも区別できない状態でこのような軍事的挑発を躊躇なく行ったことにある。

 昨日は疑問の地雷爆発事件を口実に全ての前線で対北心理戦放送を再開し、今日は明白な根拠もなくわが方の地域に数多くの砲弾を撃ち込んでいるのが、他でもないかいらい軍部好戦狂たちの分別のない挑発狂気である。

 この重大な事態と関連し20日夜、朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議が緊急で招集された。

 現在われわれは南朝鮮かいらい国防部が48時間以内に対北心理戦放送を中止し、全ての心理戦手段を全面撤去しなければ、強力な軍事的行動に突入するという朝鮮人民軍総参謀部の最後通牒にどのように対応するのかを鋭く注視している。

 無謀な挑発狂気は相応な懲罰を受けなければならない。

 南朝鮮かいらい軍部好戦狂は、激怒したわが軍前線連合部隊將兵たちの報復の熱気を正しく知り、分別をもって処身すべきである。

朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議を緊急会招集 金正恩第1書記が会議を指導

 【平壌8月21日発、朝鮮中央通信】最近米帝と南朝鮮傀儡による止めどない反共和国政治軍事的挑発により、国の情勢は戦争間際に突き進んでいる。

 去る8月4日、前線西部非武装地帯で発生した疑惑の「地雷爆発」事件を口実に全前線で再開された南朝鮮傀儡軍部の対北心理戦放送は昼夜を問わず続けられており、悪質反動団体を動員し繰り広げている対北ビラ散布作戦は、これ以上放置できない状況に至っている。

 対北心理戦は本質において、われわれを狙った露骨的な侵略戦争行為である。

これはわが人民が自ら選択し、わが軍隊が命を持って守っているわが思想と制度を壊し、わが政権と生活のすべての領域を奪い取るための悪辣な政治軍事的挑発である。

 これと関連し朝鮮人民軍総参謀部は20日、傀儡国防部に48時間内に再開した対北心理戦放送を中止し、すべての心理戦手段を全面的に撤去しなければ、即時、強力な軍事的行動に移ることになるという最後通牒をした。

 それにもかかわらず、われわれに対する挑発狂気に熱を帯びた南朝鮮の傀儡軍部は、チュチェ104(2015)年8月20日午後、またもやありもしない「北砲弾発射」事件を造作し、それを口実に神聖な朝鮮民主主義人民共和国の領土に向かって数十発の砲弾を乱射する無謀な軍事的妄動を犯した。

 われわれの面前で無謀に繰り広げられている南朝鮮傀儡軍部の、このような政治軍事的挑発は今、国の情勢を危機一髪の爆発局面に追い詰めている。

 醸成された厳重な事態と関連し8月20日夜、朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議が緊急に招集された。

 朝鮮労働党第1書記、朝鮮労働党中央軍事委員会委員長、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1委員長であり、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者、金正恩同志が会議を指導された。

 朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議には、朝鮮労働党中央軍事委員会委員たちと朝鮮人民軍総参謀部作戦指揮官たち、朝鮮人民軍前線大連合部隊長たちと国家安全保衛部、人民保安機関の責任幹部たち、党中央委員会の責任幹部たち、対外部門の幹部たちが参加した。

 朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議では8月20日午後、前線中西部地域で発生した敵の軍事的挑発行為の経緯と真相、全般的敵情についての朝鮮人民軍総参謀部偵察総局の報告に対する聴取があった。

また、朝鮮人民軍前線大連合部隊の20日23時現在の作戦侵入準備状況を点検し、敵の戦争挑発策動を鎮圧するための政治軍事的対応計画が討議され、不可避な状況に沿って全前線で一斉に反打撃、反攻撃へと移行するための朝鮮人民軍前線司令部攻撃作戦計画が検討・批准された。

 また、朝鮮労働党中央軍事委員会は8月20日17時、南朝鮮傀儡国防部に48時間以内に対北心理戦放送を中止し、すべての心理戦手段を全面撤去しなければ、強力な軍事的行動に移るという最後通牒を送った朝鮮人民軍総参謀部の決心を承認した。

 朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議で敬愛する金正恩同志は、21日17時から朝鮮人民軍前線大連合部隊が不意の作戦侵入に可能な、完全武装した戦時体制に移転し、前線地帯に準戦時状態を宣布することに関する朝鮮人民軍最高司令官の命令を下された。

 敵が48時間内に心理謀略放送を中止しない場合、心理戦手段を撃破・射撃するための軍事的行動と、ありえる敵の反作用を鎮圧するための地域の軍事作戦を指揮する指揮官たちが任命され、該当前線に急派された。

 そして、前線地帯に準戦時状態が宣布されたことにそって、該当地域内の党及び政権機関、勤労団体、安全保衛、人民保安、司法検察機関、工場、企業所、共同農場をはじめとするすべての機関を準戦時体制に転換させるための対策的問題が討議された。

 また、敵の露骨で不意的な侵略による現事態の真相を赤裸々に明かし、暴露するための対外部門幹部の任務と課題が提示された。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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