コリアニュース №615(2015.8.27)
印刷
南朝鮮の地雷除去研究所所長:「地雷は、われわれが埋設したもの」

南朝鮮の地雷除去研究所のキム・ギホ所長は8月6日に京郷新聞への「“地雷畑”DMZ、不安な兵士たち」と題する寄稿文で「4日の地雷爆発事件は南側が埋設した地雷によるものだ」と主張した。

以下に全文を紹介する。

M14対人地雷を除去しなければ、今後もDMZ(非武装地帯)と西部5道に勤務する兵士たちは対人地雷の爆発事故から安全でいられない。

効用性がない在来式の無差別殺傷兵器である対人地雷は、人道的見地から全面的に使用を禁じなければならない。

対人地雷の全面使用禁止国際協約(オタワ協約)に南北が同時加入することと、南北共同のDMZにおける地雷除去を促したい。

 去る4日、慶畿道坡州市所在の陸軍1師団捜索大隊がDMZ捜索作戦中に起こった地雷爆発により、下士2名の足が切断される事故が発生した。

2010年以降、DMZでの地雷爆発事故で兵士9名が足を切断している。

この日、地雷爆発事故が発生した地域は、2000年6月にもDMZ捜索作戦中の地雷爆発により陸軍1師団捜索大隊長と後任の大隊長など2名が両足を失い、中隊長が足に貫通症を負った場所である。

今回爆発した地雷は、M14対人地雷でわれわれが埋設したものだ。

 M14対人地雷はプラスチック材質で軽く防水がなされており、暴雨が降ると雨水に沿って高い所から低い所に移動する地雷だ。

また、M14対人地雷は肉眼による識別が難しく、軍が保有している標準地雷探知機でも探知が制限される。

DMZには米軍とわが軍が埋設したM14対人地雷が30万発、M16A1対人地雷が30万発、M2系列及びM3対人地雷10万発など、約70万発の対人地雷があり、北朝鮮が埋設した木箱型の対人地雷が約50万発ある。

 わが国は2001年4月にCCW「過度な傷害または無差別的効果を招きうる特定在来式武器の使用禁止及び制限に関する条約」に付属する改定第2議定書(対人地雷、ブービートラップ及びその他の装置などの使用禁止)に加入し、同年5月に「特定在来式兵器の使用と移転の規制に関する法律」を制定し、M14対人地雷の使用を禁止している。

 しかし、わが政府は同法律の附則である「この法律の施行当時、大韓民国領域内に設置されている地雷で第3条第2号の規定に該当する対人地雷はこれを探知できる手段が確保され、該当対人地雷を探して無くすまで、この法律による対人地雷とみなさない」という特例条項をもって、設置されている対人地雷は南北の分断状況を理由に除去されていない。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


是非アクセスしてご覧下さい