朝鮮労働党中央委員会政治局委員であり、党中央委員会書記の金養建書記同志は最近、北南高位級緊急接触が行われたことと関連し、8月27日、朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた。
周知のように北と南は22日から24日まで、板門店で高位級緊急接触をもち、最近生じた厳しい事態を収拾し北南関係を改善するための諸般の問題を幅広く協議したことに基づき、共同報道文を発表した。
共同報道文には北と南の武力衝突を防ぎ緊張を緩和し、北南関係の発展を図っていくという双方の意思と立場が反映されている。
今回の接触を通じて、朝鮮半島はもちろん、東北アジア全体を動乱の渦に追いやる一触即発の危険が解消され北南間の平和と安定、和解と協力のための劇的転換の契機が生まれたことは、非常に幸いなことである。
われわれは、北と南が危険千万な危機的状況で互いに膝を交え、事態の重大性を共感し、真摯に協議し、共同の課題に合意したことにより、北南関係おいて災い転じて福となすことのできる画期的局面を開いたことについて嬉しく思っている。
今、北と南が予測できない衝突によって突き進んだ険悪な事態を防ぎ、和解の手を握ったことに対し、内外が一様に歓迎している。
北と南は、今回の接触で成し遂げた合意精神を大切にし、極端な危機を克服したことに留まらず、北南関係を統一に向かう建設的な方向へと前進させなければならない。
今回の接触が危険な火を消すだけになってしまうと、大きな意味がなくなると思う。
北と南は対話と協商を通じて互いの不信と対決を解消し、大胆に関係改善の道に踏み入るべきである。
共同報道文で合意したように、北と南は当局間の対話と協商を発展させ、互いの関心事となる諸問題を解決し、あらゆる分野で交流と協力を活性化させなければならない。
そのためには、北と南が苦労して緩和の道へと引き戻した現情勢の流れをしっかり維持し、管理することが何よりも重要である。
今回のように北と南が、原因のわからない事件によって、動揺する事態に巻き込まれ、情勢を悪化させ、極端に追い込むようなことがあってはならない。
事実、北と南は当初から今回のような非正常な事態に巻き込まれるべきではなかった。
双方は今回の事態から教訓を見出し、北南間に複雑な問題が発生するほど理性と節制を忘れてはならず、そのような事態が発生しないように互いに努力しなければならない。
北と南はこれ以上、過去に縛られることなく民族の将来から考え、遠い未来を見通しながら、関係改善と統一の道に向けて手を握り、進まなければならない。
北南関係の急速な発展を願っていない勢力が存在しえるが、われわれはそれに対して警戒しなければならない。
そのような見地で北と南は突発的な事態が発生しないよう、特別な関心を寄せるべきであり、わが民族同士の理念を固守していかなければならない。
祖国解放70周年になる意義深い今年、北南関係を大転換、大変革し、自主統一の大きな道を開くというわれわれの立場は一貫している。
われわれは、今回の北南高位級接触の合意精神に基づき、全民族の志向と念願にそって北南関係を改善するために積極的に努力するであろう。
(了)
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