コリアニュース №617(2015.9.8)
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朝鮮外務省スポークスマン、米国の南朝鮮占領70年に際し談話

米国が南朝鮮を占領して70年が経ったことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは7日、次のような談話を発表した。(以下全文)

   米国がわが祖国の南半部を強制的に占領してから70年の歳月が流れた。米国は南朝鮮を占領し今日に至るまで、平和と統一を願う全朝鮮人民の一貫した意思に反し、朝鮮の分裂を固定化させ、わが共和国を圧殺するための無謀な敵視政策を執拗に行ってきた。

 米軍が南朝鮮を占領してからの70年は戦争と交戦関係の歴史である。この70年間、朝鮮半島で起きた戦争とあらゆる武力衝突、交戦の背景には、大規模な米軍兵力を長期に駐屯させ、挑発的な軍事行動を行っている米国がいる。国際社会は、今回朝鮮の北と南の間で交戦直前にまで至った危険な事態も、3万人余りの米軍が投入された「乙支フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習の最中に起きたことに注目している。米国と南朝鮮の合同軍事演習は、朝米間だけでなく北南間の対決と不信も激化させる基本要因になっている。今日、この危険な戦争行為は、最近公開された「作戦計画2015」のように、われわれに対する不意の先制攻撃シナリオを練磨し実践的に推進する極めて無分別な段階に至っている。他でもない米軍による南朝鮮占領が、南朝鮮で絶えず行われる北侵戦争演習の原因となっている。

 米国は世界を支配するため、アジア・太平洋「リバランス戦略」に沿った武力増強の口実を必要としている。したがって、米国は朝鮮半島情勢の恒常的な緊張を維持するために挑発的な軍事行動を周期的に行っているのである。米国が自国の大兵力を南朝鮮に駐屯させ、南朝鮮の軍統帥権を握っている限り、北南関係も米国の影響を受けざるを得なくなっている。

 世界が大きく前進し冷戦が終結して久しい今日、米国は南朝鮮占領が時代錯誤だということに気付くべきである。国際共同体はすでに今から40年前、国連総会決議を通じて南朝鮮から「国連軍司令部」を解体し全ての外国の軍隊を撤退させることを強く要求した。国連総会第30回会議の決議通り、南朝鮮駐留米軍を撤収させることは、これ以上遅らせることのできない時代の要求である。その上、今回の北南高位級緊急接触における合意が、北と南には、わが民族同士で一触即発の危機を克服し平和を守る能力があるということを全世界に示したことで、「朝鮮半島の安定を保障する」という米軍「駐屯」の古びた口実もこれ以上通じなくなっている。

 万が一、米国が南朝鮮で米軍を撤収させず、わが共和国を反対する挑発的軍事行動を続ける限り、今後朝鮮半島で再び原因不明の事件が起こり、それによって武力衝突が起きた場合、われわれは米国の責任を厳しく追及するであろう。(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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