コリアニュース №625(2015.10.8)
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朝鮮外務省報道官 米国に公式ルートを通じで平和協定締結を促すメッセージを伝達

朝鮮外務省報道官は7日に談話を発表し、米国が政策を転換するなら建設的な対話に応じる用意があり、平和協定締結に応じるように促すメッセージを公式ルートを通じて伝達したと明らかにした。

(以下、談話全文)  朝鮮半島で戦争の危険を除去して緊張を緩和し平和的環境を整えることは、われわれの一貫した立場である。

 われわれは一日も早く朝鮮半島で続いている不安定な停戦状態を終わらせ、恒久的な平和保障体制を築こうとの念願から、国連総会第70回会議で停戦協定を平和協定へと早急に替える立場を改めて明確に示した。

 停戦協定が締結されて60年が過ぎたが、朝鮮半島ではいまだにしっかりとした平和が実現されていない。

 米国と南朝鮮が朝鮮半島とその周辺で、様々な名目で大小の軍事演習を絶え間なく繰り広げることによって、偶発的な事件によっても不測の事態が起こる危険が日増しに高まっている。

 原因不明の小さな事件で、情勢が一瞬にして一気に交戦直前まで至った、8月の事態の教訓は、名ばかりの今の停戦協定では朝鮮半島において平和をこれ以上維持できないということである。

 朝鮮半島で停戦状態が続く限り、緊張激化の悪循環は繰り返され、情勢が一気に戦争の瀬戸際まで至ることは避けられない。

再び朝鮮半島で全面戦争が起こらないという担保はなく、その場合は容易に世界大戦にまで拡大するであろう。

 このような深刻な事態を防ぐための根本的方法は、朝米が一日も早く停戦協定を破棄し、新たな平和協定を締結し、朝鮮半島で強固な平和保障体系を樹立することである。

 われわれは停戦協定が締結された時から今日まで、停戦協定を平和協定に替えるための公明正大で現実的な提案を出し、粘り強く誠意のある努力を傾けてきた。

 米国は停戦体制を維持しようとする時代錯誤的な政策と決別し、平和協定を締結しようとのわれわれの正当な提案に早急に応じるべきである。

 現実的に南朝鮮軍の戦時作戦統帥権を握っているのも米国であり、停戦協定を管理しているのも米国である。

 米国が大胆に政策を転換すれば、われわれも建設的な対話に応じる用意があり、そうなれば、朝鮮半島の安全環境は劇的な改善を迎えることになるであろうし、米国の安全保障上の憂慮も解消されるであろう。

 われわれはすでに、公式なルートを通じて米国側に平和協定締結に真摯に応じることを促すメッセージを送った。

われわれは米国が平和協定締結に関するわれわれの提案を慎重に研究し、肯定的に応じることを期待する。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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