コリアニュース №628(2015.11.12)
印刷
朝鮮中央通信が論 評:「早急に平和協定締結の勇断を下すべきである」

朝鮮中央通信は11日、米国に早急な平和協定 締結の勇断を下すことを求める論評を発表した。

以下にその全文を紹介する。

共和国が停戦協定を平和協 定に替える提案をしてから少なからぬ時間が過ぎた。

朝鮮半島の平和を保障する ための協定締結の提案には合理性と正当性があるがゆえに、国際社会は提案に対 する米国の態度を注視してきた。

しかし米国は、いまだに不 当な主張をしながら回答を回避している。

これは朝鮮半島の平和保障問題に対す る現米国政府の態度を反映している。

今日、朝鮮半島における平 和協定締結は急務であり、地域の平和保障の為にこれより重要な問題はない。

米国の対朝鮮敵視策動に よって朝鮮半島では、いつ戦争が起きるかわからない危険な情勢が恒常的に醸し 出されている。

地政学的に大国の利害関係 が最も複雑に絡んでいる東北アジア地域に位置する朝鮮半島で先鋭な情勢が続け ば、いつ戦争が勃発するかわからない恐れがあり、それはすぐに世界的な核戦争 に拡大するかもしれない。

このような深刻な事態を防 ぐための根本的な方法は、朝米が一日も早く古い停戦協定を破棄して新たな平和 協定を締結し、朝鮮半島に強固な平和保障体制を樹立することである。

米国が非核化を云々し旧態 依然な立場に固執していることは、公正な世界の世論に注意を喚起させている。

ロシア科学アカデミー極東 問題研究所・朝鮮研究センターのアレキサンドロ・ジェビンは次のように述べ た。

「米国は北朝鮮との平和協 定締結を望んでいない。

北朝鮮と和解することは東北アジア地域に対する米国の 政策と食い違っている。

米国は様々な口実のもと朝鮮の核問題に取り組んでいな い。

その理由は、東アジア地域で北朝鮮の脅威を口実に自国のミサイル防衛シス テムの構築を正当化しなければならないからである。

米国はアジア・太平洋地域 で北朝鮮を「悪」と規定してこそ、ロシアと中国の国境付近における米軍の駐屯 を合理化できる。

米国は地政学的に重要なアジア・太平洋地域、すなわち東アジ アという巨大な「将棋板」で南と北を自分の為の「将棋の駒」にしようとしてい る」。

世界の目はこのように現実を見ている。

過去、米国は誰よりも朝鮮 半島と地域の平和について語ってきた。

米国が真に朝鮮半島と地域の平和と安定 を望むのならば、われわれの平和協定締結提案に応じることのできない理由はな いはずである。

米国は停戦協定を平和協定 に替えることについてのわれわれの提案を熟慮し、正しい選択をすることによっ て朝鮮半島問題の解決と地域の平和保障に対する意志を国際社会に示すべきであ る。

 停戦協定を平和協定に替 えることは今日、すべての問題解決の根幹であり、朝鮮半島の強固な平和と安定 を保障する唯一の方法である。

 米国は、わが共和国の自 主権を尊重し、数十年にわたる朝米間の敵対関係を終わらせるための政策的決断 を下すことで、朝鮮半島の平和を担保しなければならない。

一日も早く平和協定 締結の勇断を下すことが米国の利益になる。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


是非アクセスしてご覧下さい