昨日10日、 京都地裁が朝鮮特産物販売の金 勇作社長と許政道前社員の「外 為法違反容疑」に対して、極め て不当な有罪判決を言い渡した ことと関連し、朝鮮総聯中央常 任委員会の南昇祐副議長が談話 を発表した。
(以下、全文)
朝鮮特産物販 売株式会社の金勇作社長と許政 道元社員が、「朝鮮産松茸を日 本に不正輸入した」という、い わゆる「外国為替法違反容疑」 に対する京都地方裁判所の判決 公判が本日(12月10日)午 前に行われた。
公判で京都地 方裁判所の和田真裁判長は、金 勇作社長に懲役2年・ 執行猶予4年、 許政道元社員に懲役1年8ヶ 月・執行猶予4年、 朝鮮特産物株式会社に罰金200万 円という不当極まりない判決を 下した。
法治国家だと いう日本で、裁判所が法律に 沿った公正な判決を下すのでは なく、政治的謀略に加担し、何 の罪のない彼らに有罪判決を下 し、常識を超えた極めて重い刑 を言い渡すファッショ的行為を 公然と行ったことに憤りを禁じ 得ない。
われわれは、 今回の判決が在日同胞の尊厳と 人権をことごとく踏みにじる不 法かつ非道なファッショ的暴挙 であり、朝鮮総聯を何としても 「犯罪組織」に追いやるため、 検察と司法が共謀して行った許 すことのできない政治的弾圧と して断固糾弾する。
今回の判決 は、安倍政権の対朝鮮敵対視政 策の一環として行われている在 日同胞に対する差別と迫害、朝 鮮総聯に対する弾圧に司法が積 極的に迎合・加担したことを露 わにした、日本の裁判史におい て永遠に拭い去ることのできな い恥ずべき汚点を残した。
判決の不当性 は火を見るより明らかである。
これは、朝鮮総聯の責任者の家 族を巻き込んだ「衝撃的事件」 をでっち上げるため、「松茸の 不正輸入」と関連づけ、今年3月26日 には何の関係もない朝鮮総聯の 議長、副議長に対する家宅捜索 を強行し、5月12日 には朝鮮特産物販売株式会社の 金勇作社長と許政道元社員を不 当逮捕した警察当局の謀略的な シナリオに沿って、裁判所がみ ずからの使命をかなぐり捨てて 行った行為である。
今回京都地方 裁判所は、朝鮮特産物販売株式 会社が松茸を輸入した会社と間 接的につながりをもっていたの で「結果的には共謀」という検 察の虚偽をそのまま受け入れ有 罪判決を下したばかりか、松茸 を輸入した会社関係者より金勇 作社長と許政道元社員に対して より重い刑を求刑した検察の荒 唐無稽な主張に従って、彼らを 「主犯」に追いやる矛盾に満ち た判決を躊躇なく下した。
これはまさ に、司法の独立性と公正性を投 げ捨て、公判においても白を黒 と断定した前代未聞の政治的暴 挙である。
さらに許すこ とのできないのは、警察と検察 当局が2010年 の「事件」当時、入社してわず か2ヶ月たらずの許政道元社員 を「事件の主犯」につくり上げ たねつ造劇に司法が加担したこ とである。
5月の不当逮捕 の時と同様、今回も判決が下さ れるやいなや、日本のメディア は一斉に「総聯議長の次男に有 罪」などと大々的に報道し世論 をミスリードした。
今回の判決 は、このように初めから結果あ りきの謀略劇であり、その本質 は、何としてでも朝鮮総聯が 「犯罪組織」であるかのごとく でっち上げ、反共和国、反総聯 の世論をつくり上げ、日本国民 の中に不穏な反総聯感情を煽ろ うとするところにある。
今回の判決 は、朝日関係に深刻な禍根をも たらすであろう。
また、権力に 服従し日本の裁判史に前代未聞 の汚点を残した裁判官は、その 罪と責任から決して逃れること はできないであろう。
在日同胞は朝 鮮民主主義人民共和国の誇り高 き海外公民として、みずからの 尊厳と人権を踏みにじり、朝日 友好親善に努める真の民族団体 である朝鮮総聯に対し悪意に満 ちた政治的対応を繰り返す日本 の警察と検察、司法の不当な行 為を絶対に許すことなく、一致 団結して最後まで闘い続けるで あろう。
(了)
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