コリアニュース №651(2016.4.5)
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朝鮮国防委員会談話「永遠の勝利はわれわれに、惨めな敗北は米国に、これこそが朝米対決の不変の法則」

朝鮮民主主義人民共和国・国防委員会スポークスマンは4月3日、米国とその追従勢力の対朝鮮敵視策動を強く非難し、「米国本土をこの地球から葬り去るための最後決戦に突入した」とする談話を発表した。

長文ながら以下に全文を紹介する。

天下を揺るがす白頭山大国の先軍暴風が、この地球のすべての汚い砂ぼこりの竜巻を容赦なく打ち破る悲壮な大激突を起こしている。

先軍の核雷鳴と宇宙にとどろいた正義の威力に恐れおののいた米国と敵対勢力の狂気じみた対朝鮮圧殺騒動は空前絶後な状況に陥った。

国連の70年余りの歴史のどこにもあり得なかった野蛮な「制裁」騒動が、われわれの生活空間を完全に窒息させ、侵略と戦争で悪名をはせた「6大戦略資産」がすべて動員された核戦争騒動が、われわれの生存地盤まですべて奪い去り、われわれの心臓であり運命である社会主義制度を抹殺することにすべて集中されている。

世界の戦争史でもっと苛酷な制裁の代名詞として、人々を戦慄させたレニングラードの封鎖も、冷戦時代のカリブ海の危機も朝鮮半島で生じている今日の情勢とは比べものにならない。

 米国と敵対勢力はわが国を飲み込んでしまおうと群れをなして襲いかかり、断末魔的な最後のあがきをしている。

笑止千万なのは、米国がわが国と対決を始めた時から一世紀が過ぎるこの期に及んでも執拗に追求してきた対朝鮮敵視が、どれほど時代錯誤的で自滅を早める自殺的な妄動かを未だに知らないでいることである。

不法無法の「超強度制裁」騒動は、わが軍隊と人民を世紀的な不死身で堅忍不抜な姿に変え、鬼畜のような軍事的圧殺攻勢は数千万軍民が先軍を敵殲滅の万能の宝剣としてより一層固く握らせ、憤慨する「制度崩壊」策動は、わが国を天下一の最強国へと恐ろしく跳躍させている。

これこそが厳然たる現実である。

歯抜けの老いぼれた狼に過ぎない米国に頭を下げ、「制裁」参加と核戦争演習追従でみずからの寿命を維持しようとして時間を無駄に費やしている惨めな勢力も、くり広げられている真実を前に理性的に考えてみる必要がある。

強権と専横、支配と覇権でこの地球上において独善的に振る舞ってきた米国の強盗さながらの要求にむやみに追従し、「国連決議」で覆われた対朝鮮敵対視策動に同調することで、貴重な過去の遺産と伝統をすべて台無しにした代価は、何によっても償うことはできない。

朝鮮民主主義人民共和国・国防委員会は自主と隷属、正義と不正、進歩と反動の間で、ほんのわずかな妥協もなしにくり広げられている熾烈な対決を通して、米国とその追従勢力の無謀な対朝鮮敵視策動が、この土地で一体どんな結果をもたらしているかを天下に明らかにする。

1.わが国を経済的に完全に窒息させようとする強盗のごとき米帝国主義とその追従勢力の野蛮な「超強度制裁」はチュチェの朝鮮を天下無二の自立、自力、自強の偉大な強国に転換させた。

人類の凶悪な敵が正義と進歩を抹殺し、隷属と不平等を強要するため「制裁」なるものを考案した時から無数の歳月が流れた。

しかし一国、一民族を対象に、その強度と実行手段、その適用手法と履行期間において、ここまで極悪で執拗で卑劣な前例はない。

事実、われわれにとって「制裁」という言葉は空気のように慣れたているものといっても過言ではない。

わが国が日増しに強化される核の脅威と戦争恐喝によって、やむなく自衛的な措置を取る度に、米国は主権国家の合法的権利を行使し自主的な尊厳を守ろうとすることを、世界平和に対する「威嚇」、人類の安全を損なう「挑発」であるかの如くミスリードし、罪でない罪をねつ造し続け様々な「制裁」をでっち上げた。

すでに1950年の朝鮮侵略戦争の時、米国に機械的に賛成する組織に転落し、消すことはできない罪を犯した国連の舞台で、この数年間だけでも「1695号」、「1718号」、「1874号」、「2087号」、「2094号」、「2270号」など、数多くの「制裁決議」などというピエロ劇が演出された。

それに加え「制裁施行令」である米国の「大統領行政命令」なるものが2008年以降なんと5回も発動され、南朝鮮傀儡と日本反動の「単独追加制裁」が採択されたことも一度や二度ではなかった。

国際法違反のためであったのか。

いや違う。

みずからの利益を危険にさらす絶望的な事態を醸成するためでないことは尚更である。

不正に頭を下げず、虚偽に同調せず、強権に盲従しないという、ただそれだけの理由からであった。

 名分も、根拠も、妥当性もまったくない「制裁」の凶悪な魔手は、われわれの衣食住のすべてに深く浸透した。

幼い子供たちの玩具と「住民の生計分野」も「制裁」の主要対象になっているという以上のことを語って何になろうか。

 自主と先軍で堂々たるわが軍隊と人民は恐ろしく激怒した。

百倍、千倍、万倍に限りなく奮起した。

可愛い子供たちの明るい笑顔を守るために、命より貴重な自主権を擁護するために、心を一つにして結束した数千万軍民が活火山のように立ち上った。

不当千万な「制裁決議」が採択される程、自立のハンマーをさらに高く掲げ、自力の地響きをより大きく鳴らし、自強で栄えるまぶしい飛躍をこれ見よがしに遂げて見せた。

去る2月7日、凍てついた大地を蹴って万里大空に舞い上がった地球観測衛星「光明星-4」号打ち上げの赤黄色の火炎と巨大なこだまは、無知無道の「制裁」騒動に立ち向かったわが国の明快な答えであった。

 米国とその追従勢力にしっかりと教えることがある。

この地では、原木を切って板を作ることを制裁という。

われわれは米国や敵対勢力の「制裁」については、板を作って滅亡の墓に入る棺桶を組む愚かなこととしか思わない。

「制裁」に固執すればするほど、彼らの最終的破滅だけを促進することになるということ、まさにこれこそが、われわれに反対する「制裁」の加担者にもたらされる必然的帰結である。

2. わが国を軍事的に圧殺しようとする強盗のごとき米帝国主義による前代未聞の対朝鮮侵略戦争騒動は、米国本土が任意の時に核報復打撃を受けることになる最悪の危機状況に追いやった。

侵略から生まれ、戦争で太ってきた米国は、軍事的「力」をどこでも通れる「無事通過証」、思いどおりに何でも解決する「名処方」と見なしている。

対朝鮮敵視の根幹になっている軍事的圧殺策動も然りである。

毎年、南朝鮮とその周辺で行われる様々な名目の大小の対朝鮮侵略戦争練習が40回以上にもなるという一つの事実だけでも、米国がどれほど「力の万能」の虜になっているかがよく分かる。

この世界のどこを見ても米国の軍事的干渉が及んでいない所はない。

しかし、この国、この地では、米国の軍事的「力」が、むごたらしい不運と悲運の運命から免れることができないでいる。

大同江と普通江の畔がその代表的反証者である。

大同江に収蔵されている「シャーマン」号の真っ黒な砲塔が歴史の罪人として減刑ない無期懲役刑を受け、「プエブロ」号が鎖でつながれ万人の苦い嘲笑を浴びながら普通江の畔に展示されている現実を誰もが目撃できるだろう。

もし米国が、傲慢無礼な軍事的威嚇と恐喝がこの悲劇的恥辱を招いたことを苦痛であるが自認し、賢明な出路を模索したとすれば、その後の朝米関係は今とは違う方向に進んでいたかもしれない。

しかし、米国は追従勢力をも糾合し、歳々年々、月日を追うごとに対朝鮮圧殺という力の狂乱に固執してきた。

常時的な軍事的圧殺攻勢は、不可抗力的な軍事的対応措置を誘発させるのが常である。

現在、わが軍隊が1万 数千km彼方にある米国に照準を合わせ、いつでも、どこでも、思いどおりに叩き潰すことができるようになったというという事実だけでも、その他の説明は要らないであろう。

「人を呪わば穴ふたつ」という通俗的な朝鮮の諺どおりである。

一撃必殺の打撃力をもったわれわれの軍事的威力は、この地球の「絶対兵器」と称される水素爆弾まで備えた世界最強の地位にまで上りつめた。

米国が現実を見通せる正常な思考力をもっていたなら違った動きを見せたことであろう。

「力こそ正義」という幻覚に捕われている米国が、まともな精神状態も保つことなく去る3月7日に「キー リゾルブ」、「フォール・イーグル16」合同軍事演習に踏み切った。

米帝侵略軍2万 7000人余りと南朝鮮傀儡軍30万人余り、追従国家の軍隊を含む膨大な武力、「ステニス」核空母打撃群、「ボノム・リシャール」と「ボクサー」の揚陸艦隊、「ノース・キャロライナ」原子力潜水艦、事前装備積載艦船団、「B-52」核戦略爆撃機、「F-22A」ステルス戦闘機、海外の侵略戦場で悪名をはせた米帝侵略軍の陸軍、海軍、海兵隊、空軍のほとんどすべての特殊作戦武力といわゆる「ピンポイント攻撃」武力がすべて投入された。

世界のどの地域、どの国においても、このような膨大な侵略武力が集結・展開されたことも、極めて冒険的な戦争脚本に沿った実戦演習が進行されたことも、かつてなかった。

われわれの核と戦略ロケット使用を「遮断」するために「命令権者」を事前に「除去」するという「斬首作戦」まで躊躇なく公開した好戦者によって、戦争はこれ以上避けることができなくなった。

分別を失った好戦者の軽挙妄動を先軍朝鮮がどのような火の雷声で鎮圧したか、もう一度思い起こす必要がある。

実戦的な核戦争演習「キーリゾルブ」、「フォー・イーグル16」の開始には、電撃的な核兵器化宣言と弾道ロケットの大気圏再突入環境模擬試験で、浦項上陸と「北縦深及び平壌進撃作戦」演習には、朝鮮人民軍戦略軍の連続的な各種類型の弾道ロケット発射訓練と奇襲的な上陸及び反上陸防御演習で、空中匪賊の無謀な「核心部精密打撃」訓練には、青瓦台とソウル市内の反動統治機関を撃滅掃討するための朝鮮人民軍・前線連合部隊の長距離砲兵隊・集中火力打撃演習で、侵略者たちの脳天を火花が散るほど鋭く叩いた。

史上最大規模で行った今回の演習は、米国本土を阿鼻叫喚の生き地獄に、最悪の不安と恐怖の中に追い込んだ。

地上と海上、水中と空中で、米国本土を攻撃できるわれわれ式の最先端攻撃手段をすべて備えたわが軍隊が、強盗である米帝との最終決戦は「この世界が想像もできない奇想天外な報復戦」となるであろうし、「あらゆる悪の巣窟がこの地球上で再び蘇生できないよう木端微塵する」という雄叫びを発したことを軽々しく見過ごしてはならない。

結局、前代未聞の対朝鮮軍事的圧殺攻勢は、米国に最も残酷で最もすさまじい滅亡の悲劇的末路を歩ませることになったのである。

明白なのは、米国がわれわれに対する「力の誇示」に固執するほど、米国本土を核の惨禍に陥れ、この地球上で支離滅裂となる道を早めることになるということである。

南朝鮮傀儡らと日本反動もアメリカに便乗して対朝鮮圧殺に狂奔するほど、みずからが無慈悲な報復洗礼だけを呼び起こすことになることを一時も忘れてはならない。

これがわれわれに対する軍事的圧殺に狂騒する侵略者たちに与えられた不可避の宿命、末路である。

3. わが国を分裂・瓦解させるための米国とその追従勢力の「制度転覆」策動は腐敗し病に侵されている資本主義体制を寿命が尽きた歴史の退廃物に投げやる結果を招いている。

先日、米国のあるニュース・ウェッブサイトには「資本主義は汚い社会」という題名で「…2015年の一年間、米国で最も多く検索され使われた単語がまさに社会主義である。

米国のシアトル市議会選挙で初めて社会主義選択党が勝利したことは、米国社会に対する反抗意識が高まっている明確な証拠である。

…」という記事が掲載された。

世界資本主義の元凶である米国の真ん中に社会主義選択党が台頭したという事実が世界に投げかけた意味は非常に大きい。

社会発展の必然であり科学である社会主義に押され、資本主義の古い歯車が歴史の裏路地に消えつつあるという明白な証拠がわれわれの面前で現実として確証されたのである。

米国がわれわれの社会主義制度を「転覆」させようと1,2年ではなく70余年にも渡り狂騒してきたことこそ悲喜劇の極致である。

弱肉強食の傲慢と独善、ヤンキー式専横と強権に染まった米国は、いまだに相手が誰なのかまったく知らずにいる。

わが人民が何のために社会主義を自分の生命であり生活であると喉をつまらせて叫ぶのか、人民大衆中心のわれわれ式社会主義がこの世で唯一無二の真の安息の場だとしながら涙しながら擁かれるのか、初歩的な理解もできないのが米国である。

さもなければ、どうして3日、3ヶ月、3年で崩壊させられるというむなしい「3.3.3崩壊論」や継続的な孤立圧殺を加えれば良いという愚かな「軟着陸論」、いつでも待てば必ず社会主義旗を降ろすことになるという妄想的な「戦略的忍耐論」などに固執したであろうか。

米国は、われわれの社会主義を目に入ったトゲ、世界制覇の障害物とみなし、何とか「崩壊」させようと本当に卑劣で幼稚な振る舞いもいとわなかった。

米帝の頭目オバマだけをみても「ソニー・ピクチャーズ」に対する「北のハッキング」という謀略劇をねつ造し、わが国を「最も孤立し、最も断絶され、最も残酷な国家」と悪意に満ちた誹謗をしながら「北崩壊」の実行という国家政治テロ行為を犯した。

仮にも「唯一の超大国」の大統領なる者が、事実無根の「人権」騒動の駄々子役を演じ、病気の犬よりも劣るゴミ人間たちを担ぎ出して様々な謀略劇をねつ造し、反共和国ビラまで散布するように操作している。

「制度転覆」に惑わされるあまり、われわれの最高尊厳まで手を付けようとする天人共怒の悪行をはばからない米国と南朝鮮傀儡の天罰に値する万古大罪は、わが軍隊と人民が我慢に我慢を重ねてきた最後の忍耐の緒まで切ってしまった。

この地は、一つの鋭く光った銃剣に、敵愾心の噴火口になった。

わが戦略軍の核打撃手段は、悪の禍根である米国本土をこの地球から葬り去るための最後決戦に突入した。

米国がわれわれの最高尊厳と自主権を敢えて侵害する極限界線を越えるなら、必ず今まで受けたこともない最も恐ろしい懲罰を免れないだろう。

諸般の事実が立証しているように、米国主導下の不純な敵対勢力が強行している「超強度制裁」と軍事的圧迫、「制度転覆」で特徴づけられる対朝鮮敵対視策動は、正反対の結果をもたらしている。

険悪になっている今日の事態を巡って、一方的な「制裁」より安定維持が急務であり、無謀な軍事的圧迫より交渉準備が根本的解決策であり、愚かな「制度転覆」より無条件の承認と協力が出路であるという世論が大きく醸成され、米国とその追従勢力が窮地に追い込まれていることは、偶然ではない。

いくら暗雲が押し寄せても、大空のきらびやかな太陽だけは絶対に遮ることはできないものである。

この世のあらゆる敵対勢力が、わめき散らしながら襲いかかってこようとも、不世出の先軍霊将を陣頭に戴き必勝の先軍大路を疾走する白頭山大国の怒涛の前進を阻むことはできない。

永遠の勝利はわれわれに、挽回できない惨めな敗北は米国に、これこそが朝米対決の不変の法則である。

人類は、わが白頭山大国が自主の灯台、正義と真理の象徴として、どのように光り輝くかを清々しい気持ちで見ることになるであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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