コリアニュース №652(2016.4.5)
印刷
朝鮮外務省スポークスマン 朝鮮半島の核問題の張本人としての責任を免れようとする米国の術策を暴露

朝鮮外務省スポークスマンは、米国が第4回「核安全保障サミット」を契機に朝鮮の「核の脅威」についてけん伝したことに関連し4日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 先日、ワシントンで核テロと核拡散防止、戦略核兵器削減問題を議論する第4回「核安全保障サミット」が行われた。

 米国は会議の期間中、日本と南朝鮮などの追従勢力を糾合し、われわれの「核の脅威」が、国際社会の直面する最大の問題であるかのように世論をミスリードしながら、対朝鮮制裁圧迫の雰囲気を高めようと策動した。

これは世界的な核犯罪人としての正体を覆い隠し、朝鮮半島の核問題の張本人としての責任を免れようとする狡猾な欺まん策にすぎない。

   オバマは、執権当初から「核兵器のない世界」を提唱しノーベル平和賞までもらったが、核兵器の近代化と核威嚇を追及することによって、任期末期の現在に至るまで何もやってこなかった空っぽの詐欺師として退くことになった。

 今まで4回の「核安全保障サミット」が行われたが、世界の非核化はより暗澹たる状況になり、むしろ核兵器が世界の平和と安全をより大きく脅かす事態が生じており、その基本的責任はオバマにあるという国際的非難が激しく注がれているのは偶然でない。

これに慌てふためいたオバマ一派が、常套手段としてわれわれに言い掛かりをつけ、みずからに注がれている非難を免れようとしているが、それは愚行である。

人類の頭上に核爆弾を投下した米国の蛮行は、千秋万代にわたって糾弾、懲罰すべき特大の犯罪行為である。

米国こそ、核による威嚇と恐喝を対外政策の基礎とし、核の棍棒をやたらと振り回し、覇権的地位を維持しようと狂奔する世界的な核犯罪人である。

これは絶対に否定することも覆い隠すこともできない歴史的事実であり、厳然たる現実である。

ブッシュ政権がわが国をはじめとする反米・自主的な国家を「悪の枢軸」、核先制攻撃対象に名指し核威嚇を加えたことはすでによく知られている。

「核兵器のない世界」を建設するというオバマ政権もやはり、非核化ではなく核兵器の近代化に莫大な資金を注ぎ込んでおり、われわれに対する核先制攻撃を変りなく政策化し、朝鮮半島に様々な戦略核打撃手段を投入し核戦争の実戦訓練をヒステリックに繰り広げている。

オバマの執権以来、米国の戦略核打撃手段が朝鮮半島に投入された規模や回数は減るどころか、数倍に増え、核戦争演習の挑発的性格は弱まったのではなくはるかに強化された。

それとともに、米国はわれわれの不可避な自衛的選択にかこつけてねつ造した国連の「制裁決議」の履行を口実に追従国家と同盟国を総動員し、われわれに対する政治的・経済的圧迫を一層強化する腹黒い下心を露わにしながら、対朝鮮敵視策動の度合いを最大限に高めている。

まさに、これが朝鮮半島の核問題の真相であり、情勢激化の根源である。

米国がわれわれに言い掛かりをつけ、米国・日本・南朝鮮の3角軍事共助を実現し、ひいては新たな侵略的な軍事ブロックの形成を追求していることによって、東北アジアでは対決と戦争の危険は一層増大している。

このような現実は、国家の自主権と富強繁栄を担保し、世界の平和と安全を守る宝剣としてのわれわれの自衛的核抑止力を一層強化することをいつになく切実に求めている。

われわれが核兵器をもってその威力を全面的に強化しているのは米国の極端な核威嚇・恐喝と核戦争策動に対処した不可避な選択であり、主権国家の正々堂々たる自衛権の行使である。

すでに明らかにしたように、われわれは今後も米国の増大する核戦争の脅威と圧迫騒動に断固たる超強硬対応で立ち向かうであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


是非アクセスしてご覧下さい