朝鮮外務省スポークスマンは米国と南朝鮮による史上最大規模の合同軍事演習の終了を迎えた30日、以下のような談話を発表した。

（全文） 　米国が南朝鮮傀儡と共にわれわれの面前で50日余りもかけてくり広げた合同軍事演習「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル16」は、朝鮮半島に核と核が真っ向から衝突する一触即発の戦争危機をもたらした史上最悪の軍事的挑発である。

　今回の合同軍事演習には米帝侵略軍2万7千余名と、南朝鮮傀儡軍30万余名、追随国家の軍隊を含めた膨大な武力と、「ステニス」核航空母艦打撃群、「ボノム・リシャール」強襲揚陸艦、「B-52」、「B-2」核戦略爆撃機、「F-22A」ステルス戦闘機、事前装備積載艦船など、一つの戦争をフルに行うことができる米国の膨大な戦略資産が総動員された。

　さらに深刻なことは、われわれの最高指導部を殺害しようとする天下無道の「斬首作戦」と、執務室の破壊を目的とした「精密打撃訓練」、「平壌進撃訓練」など様々な名称の攻撃作戦が、極めて冒険的な「作戦計画5015」に準じて実働的な戦争遂行方式で行われたことである。

　今回の戦争演習は、わが国を物理的に除去しようという米国の企図と策動が、極めて危険な段階に至った最大の敵対行為である。

　米国が今回、合同軍事演習をくり広げながら「防衛的」という看板まで捨て侵略と先制攻撃の企図を公然と露わにしたことは、われわれに対する明確な宣戦布告である。

　自分を攻撃するという敵の宣戦布告を目の当たりにして自制するということはありえない。

　われわれは敵の宣戦布告を避けず、それに自衛的措置で正々堂々と対応した。

核には核で立ち向かうことが、われわれの自衛的対応の中枢である。

　われわれが敵対勢力の宣戦布告と威嚇行為に自衛的措置で対応することは、国連憲章に明示された主権国家の合法的権利であり、国連安全保障理事会もこの権利を絶対に侵害できない。

　米国は、わが国に反対する露骨な軍事敵対行為、威嚇行為にでたことにより、われわれの「主権を尊重し平和的に共存」し、「核または通常兵器で朝鮮民主主義人民共和国を攻撃や侵攻する意志が無い」と確約した9.19共同声明の根幹を、自らの手で完全に壊してしまった。

これで9.19共同声明は最終的に死滅した。

　米国はもはや、われわれに対して「公約順守」などと言う法律的基礎も、道徳的名分も完全に失った。

　敵が仕掛けてくる侵略戦争には正義の戦争で、核戦争の威嚇には核抑止力強化で対抗するわれわれの気質は、今後も変わらないであろう。

　敵の戦争演習がくり広げられる度に、われわれの核攻撃能力は飛躍的に強化されるであろう。

（了）