コリアニュース №661(2016.5.30)
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「朝鮮について語る」 米マスコミの危険な対朝鮮歪曲宣伝を暴露した米国の政治評論家

米マスコミの危険な対朝鮮歪曲宣伝を暴露した米国の政治評論家であるケイレブ・マーフィン(Caleb Maupin)氏の寄稿文「朝鮮について語る」が5月2日、ロシアのインターネット新聞「新東方観察」に掲載され、22日付の労働新聞がこれを紹介した。

(以下全文)  私自身と私の政治的見解を初めて知った人は常々、露骨な質問をしてくる。

「あなたは北朝鮮を支持するのか?」と。

その度に私はこう答える。

「いや、私はただ全朝鮮を支持します。

」  このような朝鮮観で、米国の一般大衆はもちろん運動家たち、左翼系と自称する人々の中でさえも、朝鮮とその歴史に関する問題に対しては、大きな誤解が存在していると私は思う。

 朝鮮半島の緊張が激化する度に、このような誤解は一層深まるようだ。

米国のマスコミは朝鮮に対する真実を人々に知らせていないだけだはなく、厚顔無恥の歪曲報道をしている。

【朝鮮はなぜ分裂したのか】前世紀の初め、朝鮮は日本によって占領された。

日本は朝鮮の人々に計り知れない残酷な蛮行を働いた。

朝鮮の平和的な住民たちが1919年3月、日本に反対するデモ闘争を繰り広げたとき、日本軍はデモ隊のうち7,000人を虐殺した。

 日本軍は、デモに対する報復として、学校に手あたり次第火をつけ、それによってデモとは何の関係もない数百人の朝鮮の子供たちが犠牲になった。

 反日抗争運動に関わっているという容疑で、数多くの朝鮮の人々が逮捕され拷問を受けた。

この闘いが失敗に終わった後、朝鮮の人々は手に武器を取り、日本の占領者たちに反対して闘った。

 1920年代から金日成主席が、日本の占領者たちを追い出し民主主義的権利を勝ち取るために闘った。

1945年の第2次世界大戦が終結後、朝鮮半島の南半部は米軍が占領した。

南半部では軍事独裁「政権」が樹立され、李承晩が権力を握り、すべての反対勢力を無慈悲に弾圧した。

李承晩「政権」は米国の公の支持を得ていた。

 済州島の住民が自由選挙の実施を要求し、李承晩「政権」に反旗を翻して立ち上がると、米軍は李承晩勢力と合流し数万人を虐殺した。

 1950年6月25日、米国は朝鮮戦争を起こした。

米国は北半部にある一階以上の建物をすべて爆撃し、貯水池を破壊し、民間地域に大規模な被害を与えた。

数多くの朝鮮の人々が命を落とした。

 1953年に停戦協定が締結されたが、米国は平和協定を締結していない。

朝鮮戦争は法的に依然として続いており、米国は朝鮮民主主義人民共和国を合法認定していない。

【南朝鮮は「民主化」された社会なのか】1945年以降今日まで、朝鮮半島の南半部は多くの場合に軍事独裁者たちによって統治されてきた。

 現「大統領」の朴槿恵は、南朝鮮の軍事独裁者であった朴正煕の娘である。

朴正煕は数万人の住民を虐殺した主犯であるだけではなく、被害者家族に対する集団的処罰と報復、あらゆる形態の拷問など、極悪な人権蹂躙行為を助長した張本人である。

しかし、朴槿恵は自らを独裁的な行為と反人道主義的な罪を犯した父と区別しようという態度を全く見せていない。

 南朝鮮で唯一の真正野党と言える統合進歩党は、政府によって2014年末に強制解散され、統合進歩党の所属議員たちは国会の議員職を剥奪された。

 前統合進歩党所属の国会議員である李ソッキは懲役刑を宣告された。

彼に対する有罪判決は米国対朝鮮の戦争が勃発する場合、何をするべきかについて討論した仮想的な談話が記録された録音記録に基づいて下されたという。

 抑圧的な社会現実にも関わらず、米国メディアは頻繁に南朝鮮を「民主主義的な国」として報道している。

【米国メディアが覆い隠した北朝鮮の実像】1960年代と70年代、80年代に朝鮮民主主義人民共和国は強力な経済力を持っていた。

しかし、米国民の大多数はこのような事実をとんでもないプロパガンダとして慣習的に拒否している。

 英国のBBC放送のウェブサイトには次のような内容が掲載された。

「一時、北朝鮮の計画経済は活発に運営されたように見えた。

実際に第2次世界大戦後に創建された朝鮮民主主義人民共和国は初期に驚くべき成果を成し遂げた」、「この国は悲惨であった1950年~53年の朝鮮戦争以降、毎年、役20%~30%の経済成長を記録した」、「1970年代末に南朝鮮は北の『経済の奇跡』の陰で不安を募らせていた」。

 米国が実施した制裁は事実上、北朝鮮が国際市場で商品を購入できなくした。

朝鮮の人々は1990年代に経験した危機を「苦難の行軍」と描写し、自国を経済・軍事的に封じ込めた米国を非難した。

 実際に1990年代に北朝鮮の状況は非常に厳しく、おそらく他の政権であったならそのような圧力の中で最終的には崩壊していただろう。

 軍事は朝鮮の第一の国事になっており、18歳以上のほとんどすべての朝鮮の人々はあらゆる形態で軍事に参与している。

 この事実を持って朝鮮を誹謗する人は、朝鮮が米国と事実上、戦争状態にある国ということは忘れてはならない。

数万人の米軍兵力が南朝鮮に配置されており、朝鮮に核爆弾を投下する演習を定期的に行っている。

核兵器保有が自国の安全を担保してくれるというのが、北朝鮮住民の一般的な見解である。

 朝鮮が核爆弾を保有することにより、米国が常に言う「政権交代」や武力侵攻の可能性は希薄になった。

 共和国の人権問題を云々するのは、朝鮮の現実を完全に無視していることである。

朝鮮の人々は「世界で最も強力でよく武装された国家」を相手に命がけで闘っている。

戦争状態にある国として朝鮮は、自身の生存のために闘っている。

 最悪な環境の中でも朝鮮が生存できているのは、朝鮮労働党の政治力と指導力があるからである。

 米国メディアに騙された人々は、朝鮮が世界で最も抑圧された人々に国際的連帯を表明した国だということも知るべきである。

 朝鮮は1970年代に米国のブラックパンサー党を積極的に支持し、パレスチナ人たちにも援助を提供した。

また、朝鮮はジンバブエ人民の闘いを助け、英帝国と「ローデシア」と呼ばれた人種主義政権を反対して闘った。

朝鮮はポルトガル植民地主義者たちに反対して闘ったアンゴラ人民も助けた。

【人種差別的暴力】「朝鮮民主主義人民共和国に対する憎悪」、これは米国社会でほとんど強圧的なものになったように思う。

 米国メディアは事実とは違う根拠のない反共和国宣伝を頻繁に繰り返し報道している。

 ハリウッドは、朝鮮とその住民を「悪魔化」する内容で一貫している映画を作ることによって、米国社会が戦争のための精神的準備を備えるように煽っている。

 朝鮮半島情勢に関するすべての歪曲資料は、理性を持った人を驚かすには十分である。

 今まで共和国は朝鮮半島の平和的統一を主張してきた。

彼らはすべての政党が参与できる全朝鮮的な選挙を願っており、同時に米軍武力の撤収を望んでいる。

 これは決して急進的でも過激な提案でもない。

朝鮮民主主義人民共和国が要求していることは、本質において外勢による統治を望まないということである。

ここには「極端」で「異常」で「狂気的」というものは何もない。

 朝鮮の人々は、外勢によって1世紀もの間、分裂と挫折、過酷な屈辱を強いられてきた人々である。

 極度の欺瞞と人種的優越感で、朝鮮半島に対する歪曲宣伝を行っている米国メディアこそ、国際的な暴力行為の根源である。

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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