コリアニュース №662(2016.6.20)
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朝鮮国防委員会スポークスマン:「米国の凶悪な核威嚇は正義の核報復対応を誘発させる」

朝鮮国防委員会は、米軍が南朝鮮上空でB52戦略爆撃機による核爆弾投下演習を強行したことと関連し、と6月19日談話を発表した。

(以下はその要旨)  最近、朝鮮半島の情勢は核戦争勃発の危機局面に深く陥っている。

6月17日、米国はグアムにある米侵略軍第8航空軍所属「B-52H」戦略爆撃機編隊を「遠距離航法飛行及び戦略対象物打撃訓練」という名目で南朝鮮上空に投入し、核爆弾投下訓練を強行した。

 これに先だち6月13日には、核攻撃可能な原子力潜水艦「ミシシッピー」号を南朝鮮の釜山港に入港させた。

アジア太平洋地域に初めて現れたこの原子力潜水艦の初入港地が、南朝鮮になったことを見過ごすわけにはいかない。

すでに公開されたように核弾頭を積載した戦略爆撃機飛行隊と原子力潜水艦は、大陸間弾道ミサイルとともに米国の「3大核打撃手段」になっている。

 「B-52H」戦略爆撃機が発進したグアムは、朝鮮半島を作戦目標に据えている米国の海外侵略基地である。

今回の遠距離航法飛行訓練は、朝鮮半島の上空に迅速に展開するための事前準備であり、戦略的対象物打撃訓練は、わが共和国の核施設などを不意に攻撃するための実動訓練である。

 また、特に他の水域で航行していた原子力潜水艦を南朝鮮に機動させたことは、第2の6.25戦争挑発の際、核戦力投入の現実性を検討するところにその目的がある。

訓練は実践のために行うものである。

核戦争は決して特別な状況で起きるわけではない。

投入された核打撃手段がターゲットにした対象に対し核攻撃態勢に突入すること自体が核戦争となるのである。

核兵器を振り回しわれわれの意志を揺さぶり、また、断固たる決心をくじこうとする凶悪な野望を実現するため、核戦争を含むあらゆる蛮行をためらわない白昼強盗そのものがほかならぬ米国である。

「核なき世界」を喉がはり裂けんばかりに唱える今の米国政府が、われわれに「先核放棄」を強要する醜悪な真の意図はまさにここにある。

現実は、わが軍隊と人民が高く掲げた並進の旗こそ、核戦争の惨禍から国の平和と民族の安全を守るためのこの世で最上最強の旗印であることを示している。

われわれには平和が大切である。

しかし、われわれは平和を決して懇願や同情で得ようとはしない。

われわれの平和守護方式は、平和が大切であればあるほど、それを阻害しようとする行為に対しては、どこの誰であろうと即、無慈悲な朝鮮式先制打撃を加えるということである。

わが軍隊は、「B-52H」戦略爆撃機が離陸するグアムのアンダーソン空軍基地と原子力潜水艦が発進する海上侵略基地を含む、米国の対朝鮮侵略および兵站補給基地を精密打撃圏内に捕捉して久しい。

米国は時代錯誤の妄想に浮ついて無分別にのさばってはならない。

東方の核強国にまで登りつめたわれわれの核報復能力については、米国自身がよりよく知っているはずである。

現実を無視した軽挙妄動はみずから災難を招くだけである。

わが軍隊と人民は、内外の敵対勢力の「制裁」と圧殺、核威嚇を容赦なく粉砕し、偉大な勝利の地平に向かって力強く突き進んでいくだろう。

最後の勝利は、偉大なわが党、わが軍隊と人民の側にある。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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