朝鮮外務省スポークスマンは7日、「オバマ一派の対朝鮮制裁・圧迫騒動が極限に達している」とし、これを糾弾する次のような談話を発表した。
(以下、全文)
最近、オバマ一一派の対朝鮮制裁・圧迫騒動が極限に達している。
任期が終るオバマは、われわれを核保有国に追いやった責任から逃れるための窮余の策として、対朝鮮制裁圧迫騒動に狂奔している。
これは「核兵器なき世界」構想を提唱したことでノーベル平和賞までもらったが、「米国本土に対する核攻撃能力を保有した朝鮮」を次期行政府に「政権のレガシー」として残さなければならなくなったオバマの哀れな境遇の表われである。
オバマが頑なに対朝鮮敵視政策を捨てず「戦略的忍耐」を標榜しながら、われわれに対する核恐喝と軍事的威嚇をことし、前代未聞の悪らつな対朝鮮孤立圧殺を追求してきたことが、われわれを核兵器高度化へ追いやり、最強の核攻撃能力を整えた堂々たる核強国へと導いた。
このことについて米国も世界も、はてはオバマ自身も否認できないであろう。
オバマは、変化したわれわれの戦略的地位と大勢の流れを直視し対朝鮮政策の失敗から教訓をくみ取る代わりに、あえてわれわれの最高尊厳に言い掛かりをつけ、われわれを軍事的に威嚇し、われわれの体制「崩壊」を謀っているということまで隠していない。
また、主権国家に対し、われわれとの関係を断絶するか、レベルを下げろという強圧的な態度で、われわれを孤立、圧殺しようとやっきになっている。
これは、われわれとの政治的・軍事的対決で連戦連敗した敗北者の断末魔的あがきにすぎない。
主権国家はいかなる場合にも、他国の司法権の対象になりえないという普遍化された国際法的原則も無視し、自分らに従わない国々に圧力を加え、いわゆる「単独制裁」、「2次制裁」などの制裁という棍棒を振り回すオバマ一派こそ「ならず者集団」である。
他国に自らの意志を強要するために政治経済的強圧措置を講じ、内政に干渉し、平和の時期に主権国家を封じ込める制裁を科す行為を犯罪、侵略と規制している国際法にもとづくと、米国こそが国際刑事裁判所で裁かれなければならない第一の対象である。
米国は核実験と弾道ロケット発射活動が国際平和と安全に対する脅威になるとの規定がない国連憲章に違反し、国連安全保障理事会でわれわれの核実験と弾道ロケット発射活動を禁止する「決議」をつくりあげることによって、すでに国際法を違反する罪を犯した状態にある。
国連安全保障理事会の一部メンバー国が米国の一方的な制裁策動に反対し、国連総会第71回総会期間に行なわれた77ヶ国集団閣僚会議でわれわれに対する米国の一方的な制裁に反対し排撃する宣言が発表されたことは、米国の専横に憤慨する国際社会の当然な反応である。
前代未聞の政治的・経済的圧迫と軍事的威嚇を加えたあげく、核の惨禍まで負わせようと狂奔する白昼強盗の群れから自らを守るために、われわれは核武装を国家路線して定め、核戦力を質量ともに強化してきたし、今や高度の核攻撃能力を備えた核強国になった。
われわれの自主権と生存権を否定し、われわれを滅ぼすために血眼になって襲い掛かる米国のようなオオカミの群れはただ、棍棒の味を見てこそ、正気に返るようになる。
米国は、近い将来にわれわれの命を狙った自らの矛先が、むしろ自らの息の根を止める身震いするほどの現実へと直面するようになるだろう。
(了)
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