コリアニュース №689(2017.3.21)
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朝鮮外務省スポークスマン:ティラーソン米国務長官の発言を批判

 朝鮮外務省スポークスマンは20日、米国務長官の周辺諸国への訪問を契機に米国が朝鮮を威嚇、圧迫しようとしているとしながら、朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた(要旨)。

 最近、米国務長官のティラーソンが日本と南朝鮮、中国を訪問し、過去20年間、米国が北朝鮮の非核化のために傾けた努力はすべて失敗し、オバマの「戦略的忍耐」政策も終わりを告げたと自認しながら、北朝鮮が米国と同盟諸国を威嚇する場合は軍事的に対応するなどと語った。

 オバマがホワイトハウスを去る日まで口酸っぱく唱えてきた「制裁」節を、今度もティラーソンがそのまま唱えているが、問題はオバマもティラーソンも何故われわれが核武装へと進まなければならなかったのか、今日われわれがなぜ核武力強化にたゆまなく進んでいるのか、その根源を分かっていないことにある。

 われわれの核武力は、社会主義祖国を守りわが人民の生命・生活を守る正義の宝剣であり、最もたくましい戦争抑止力である。

米国は目を大きく開き世界を見るべきである。

 われわれは米国が望むどのような戦争にも対応する意志も能力もすべて兼ね備えている。

 米国の企業家出身の当局者たちがわれわれを脅そうと考えているのなら、そんなことはわれわれに通じないということをすぐでも分かるようになるだろう。

 世界は、今回朝鮮が大出力エンジンの地上噴出実験で成し遂げた大勝利がどれほどの事変的意義をもつのかをすぐに見ることになるだろう。

朝鮮中央通信論評:「米国は最悪のならず者国家」

米国の醜悪なハッキング犯罪事実が明らかになり、またも世界を騒がしている。

 去る3月7日、暴露専門ウェッブサイトのウィキー・リークスは、米中央情報局(CIA)が最近も携帯電話などの電子媒体へのハッキング行為を、世界的規模で続けてきたことを暴露しながら、8,771件に至る米中央情報局のサイバー諜報部署の文書を証明資料として公開した。

 それによると、CIAは米行政府の直接的承認の下、サイバー戦略実行に合わせて構造を改編し、あらゆる手段と方法を動員して偵察行為を行ってきた。

携帯電話の通話内容を、それが暗号化される前にハッキングする手法で窃取し「Weeping Angel」というプログラムを開発し、それをテレビに埋め込むことによって電源遮断状態でも周辺での対話を盗聴可能にした。

 資料窃取後には、ロシアや中国、イランなどの国々がハッキングしたような印象を与えるため、虚偽の接続跡を残すなど、あらゆる巧妙な手法もすべて適用している。

これは米国こそが、世界制覇の野望実現のためには何もはばからないハッカー帝国、最悪のならず者国家であるということを明確に実証している。

 サイバー空間は、米国が覇権戦略を実現するうえで核の棍棒とドルに劣らず重視する先制攻撃手段の一つである。

 米国はかなり以前からサイバー空間を、空と陸、海、宇宙に続き世界制覇のための5番目の領域と見なし、1990年代にすでにサイバー戦を専門とする部隊を大々的に設けていた。

2010年5月にサイバー司令部を組織したのに続き、2012年10月には大統領秘密命令で、ハッキング攻撃にあらゆる手段を動員し事前の警告なしに任意の国々を先制打撃できるようにした。

インターネットを導入して政治、軍事、経済など膨大な分野を発展させている国と地域をハッキング攻撃して、瞬く間に混乱に陥れて制圧することによって、世界制覇の野望を容易に実現するということだ。

 それにより米国のサイバー攻撃対象は、わが国をはじめとする反米自主的な国々からロシア、中国といった潜在的ライバル、競争的な同盟国、ひいては手下に至るまで事実上全世界を包括している。

 2015年南朝鮮傀儡らと年次安保協議会なるものを開き、われわれを目標にした共同サイバー訓練と演習、教育などを強化することを謀議しその実行に狂奔している。

 数年前からわれわれのコンピュータ網にCNEハッキング追跡プログラムを設置して主要情報を収集しようとし、2014年12月にはわれわれのインターネットに対する大々的な攻撃まで行った。

そのような米国が、機会があるたびに自らがいかにもサイバー攻撃の最大の被害者であるかのように騒ぎ、わが国をハッキング犯罪国に追いやろうとしていることこそ破廉恥の極致である。

わが共和国をどうにかしてサイバー・テロ攻撃の犯罪者に追いやり、自らの先制攻撃的なサイバー戦争遂行に有利な環境をつくり出そうとしている米国の謀略策動は実現不可能な妄想に過ぎない。

アメリカこそ最悪のならず者国家である。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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