コリアニュース №703(2017.7.19)
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広島朝鮮学園声明:不当判決に激しい怒りを持って強く抗議し、勝利の日まで闘い続ける。



文部科学省が朝鮮学校生徒を高校授業料無償化の対象から除外した事に対して、広島朝鮮学園と当時の生徒らが、国に無償化指定や国家賠償などを求めた訴訟に対して、本日、広島地裁が原告の請求を全て棄却するという不当極まりない判決を下したことと関連し、広島朝鮮高級学校の金英雄(キム・ヨンウン)校長が、以下のような広島朝鮮学園の声明を発表した。

(全文) 怒りを持って、この場に立っています。

広島朝鮮学園はこの4年間、日本国政府という大きな存在を相手に闘ってきました。

2013年8月1日に提訴し、4年間、17回に及ぶ口頭弁論を経て本日を迎えることとなりました。

この間、私たちは朝鮮学校の生徒たちだけが高校無償化制度から除外されている現実を怒りと悲しみを持って受け止め、それを必ずや正すことに心血を注いできました。

世界の子どもたちが享有してしかるべき学習権を冒され、自らのルーツを学ぶという基本的人権を冒されるという国家による差別は多文化共生のための歩みに逆行するものであり、到底容認することはできないものです。

私は本日の広島朝鮮学園および原告生徒らの請求を棄却した広島地方裁判所の判決に強い憤りを覚え、怒りに震えています。

決して受け入れられない事実です。

国や行政が率先して反朝鮮学校・反民族教育の旗頭となり、世の中にはヘイトスピーチ、ヘイトクライムがはびこるような社会が作られようとしています。

三権分立がなされた法治国家であり先進国を謳うこの国において、法の下においても朝鮮学校を高校無償化から除外することを是認するとしたら、いったい法律とは何を守るための秩序なのでしょうか。

人権をないがしろにした法律とはいったい何のために存在するのでしょうか。

朝鮮学校だけを公的助成制度から排除することは、民族教育の権利を否定するばかりでなく、在日朝鮮人は差別をされて然るべき存在であり、ひいては国の意に沿わないものは差別をしてもよいという風潮を国が煽ることにほかなりません。

なぜ自らのルーツを学ぶことがこのような形で否定されなければならないのでしょうか。

広島朝鮮学園は今回の不当判決に激しい怒りを持って強く抗議します。

ただちに控訴し最後まで、勝利のその日まで闘い続けます。

未来は必ず希望に満ちていると子どもたちに伝えるために、なんびとも学ぶ権利、出自に関係なく堂々と社会で生きていける世界のために闘い続けます。

これからもみなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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