コリアニュース №708(2017.8.8)
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朝鮮民主主義人民共和国政府声明:米国の核による威嚇が続く限り、核戦力強化の道から一寸たりともしりぞかない。

朝鮮政府は7日、国連安保理が「制裁決議」第2371号を採択したことと関連し、次のような声明を発表した。

6日、米国はわれわれの大陸間弾道ロケットの試射に「国際平和と安全に対する威嚇」と言い掛かりをつけながら、それを口実にわが共和国の経済発展と人民の生活向上を完全に阻むことを狙った国連安保理の「制裁決議」第2371号なるものをつくり上げた。

今回の国連「制裁決議」は徹頭徹尾、米国の極悪非道な孤立・圧殺策動の所産として、われわれの自主権に対する乱暴な侵害であり、わが共和国に対する正面からの挑戦である。

われわれが最強の核戦力を保有したのは、半世紀以上にわたって極端な対朝鮮敵視政策と核による脅威と恐喝をしてきた米国の強権と専横から、国の自主権と民族の生存権を守るために選択した正々堂々たる自衛的措置である。

われわれの相次ぐ大陸間弾道ロケットの試射は、太平洋の向こうに居座ってわれわれに対する無謀な軍事的冒険と卑劣な制裁策動を弄している米国に送る厳重な警告であった。

しかし、米国はわれわれの実体を認めてわれわれと共存する道に進む代わりに、よりいっそうヒステリックに振る舞いながらわれわれを狙ったミサイル訓練に狂奔し、数多くの戦略装備を引き込んで朝鮮半島情勢をまたもや核戦争の瀬戸際へ追い込もうとしている。

このような中で、米国は国連安保理を盗用し、通常の貿易活動と経済交流まで全面遮断する前代未聞の悪らつな「制裁決議」をつくり上げることによって、われわれの思想と体制、わが人民を抹殺しようとする凶悪な下心を全世界にさらけ出した。

一方で、わが国を狙ったいわゆる軍事的選択を考慮しているという、せん越な妄言を吐きながら、口角泡を飛ばして奔走している。

米国の笑止千万な威嚇が通じる国が別にあり、米国の虚勢に完全に屈する国が別にある。

「世界唯一超大国」と自称する米国とそれに劣らず大きいわれわれの周辺諸国が、わが国家のたった二度の大陸間弾道ロケット試射にこのように怖気づいて互いに吠え立てるざまはむしろ、わが共和国が持っている強大な力に対する自負だけを高め、われわれが生きる道、われわれが行く道はただこの道だけだという信念を固くしている。

米国主導の下に過去の数十年間、数十回にわたってつくり上げられた国連「制裁決議」によって世界で最も過酷な制裁を受けている中でも、厳しい闘争を繰り広げて得るべきものを全て得、手に握るべきものを全て握ったわが共和国が、敵対勢力の新たな制裁で揺れ、態度を変えると考えるのは途方もない妄想にすぎない。

米国がわれわれに政治、経済、軍事の各分野で全面的な挑発を仕掛けてきた以上、それに断固たる報復で対処するのはわが軍隊と人民の揺るぎない意志であり、確固たる決心である。

朝鮮民主主義人民共和国政府は、米国と敵対勢力のヒステリックな策動によって醸成された重大な事態に対処して、次のように厳かに闡明する。

第一に、米国と敵対勢力がつくり上げた国連安保理の反共和国「制裁決議」をわが共和国の自主権に対する乱暴な侵害としてしゅん烈に断罪、糾弾し、全面排撃する。

世界最大の核保有国である米国が強行している極端な対朝鮮敵視政策と核威嚇・恐喝を阻止するための自衛的核抑止力を強化していくことが「国際平和と安全に対する脅威」になると言うのは、地球上の全ての国が米国の利益に服従する植民地になるか、でなければ侵略のいけにえにならなければならないという白昼強盗さながらの論理である。

世界で核実験を最も多く行い、時を構わず大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射して核の覇権を永遠に維持しようとする野望を露骨に追求している国々が、われわれの自衛的核戦力強化を犯罪視する不法な「決議」をつくり上げ、それに「違反」したという口実で制裁を加えることこそ、強盗さながらの二重基準の極致である。

われわれは、米国の反共和国策動と核威嚇が続く限り、誰が何と言おうと自衛的核抑止力を協商のテーブルにのせず、すでに選択した国家核戦力強化の道から一寸たりとも退かないであろう。

第二に、米国がわれわれの自主権と生存権、発展権を抹殺する国連安保理「制裁決議」を作り上げた以上、われわれはすでに闡明した通り断固たる正義の行動へ移るであろう。

米国がわが国家の戦略的地位を正視し、われわれの重なる警告に耳を傾ける代わりに、時代錯誤の対朝鮮制裁・圧迫騒動に執着しているのは自滅を早める愚かな行為である。

われわれは、白昼強盗の米国がわれわれに最も悪らつで卑劣な挑発を続けてくることに対処して、侵略と戦争の禍根を根こそぎ取り除くための正義の力を一層磐石に打ち固め、この道でけりをつけるであろう。

第三に、わが国家と人民を相手にして犯している米国の極悪な犯罪の代価を百倍、千倍に決算するだろう。

残酷な戦争でわれわれの領土を血の海、火の海の中に沈め、われわれの思想と体制を無くそうと世紀をまたぎ手段と方法を選ばずに狂奔している米国が、自国の領土が太平洋の向こう側にあるので無事だと考えているなら、それよりも大きな誤算はない。

今回、米国と裏部屋で密談し、悪らつな反共和国「制裁決議」をつくり上げることに共謀した代価として、米国の「感謝」を受けた国々も、朝鮮半島情勢をさらに激化させ、地域の平和と安全を危うくした責任から絶対に逃れられない。

もし、米国がわれわれを圧殺しようとする無謀な試みを中止せず軽挙妄動するなら、われわれはいかなる最後の手段もためらわないだろう。

われわれは今後も、平和守護の永遠の旗印である並進路線をさらに高く掲げ、われわれが選択した道を遠回りせず、最後まで進むだろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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