コリアニュース №728(2018.3.22)
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朝鮮中央通信論評 「当事者同士が対座する前に烏合の衆が雰囲気を曇らせてはならない」

朝鮮中央通信は20日、「荒唐無稽な詭弁で真実を惑わしてはならない」というタイトルで以下のような論評を配信した。

(全文) 最近、わが国の主動的な措置と平和愛好的な提案によって北南間には劇的な和解の雰囲気が醸し出され、朝米関係においても変化の機運が現れている。

北と南、海外の全民族はこの驚異的な現実が真正な平和と統一につながるのを切々と願っている。

国際社会も北南関係改善と朝鮮半島の平和のためのわれわれの大胆な決断と積極的な努力に対し一様に支持と歓迎の意思を表している。

このような時、米国と日本国内の不純勢力と南朝鮮のかいらい保守一味は、性根が曲がった、真実をまどわすデマを流し、世論を汚し国内外から憤慨を呼び起こしている。

米国の現職と前職官僚と専門家は、「米国は全く譲歩しなかったが、北朝鮮が前向きに出た」、「トランプの最大限の制裁・圧迫戦略の効果」、「北朝鮮がこれ以上耐えがたい限界点に至ったということを示すもの」だと、我田引水の騒ぎを起こしている。

予想もできなかった急激な朝鮮半島情勢の変化によって、ひとりぼっちの孤独な境遇に陥った日本の安倍一派は、北朝鮮の対話・平和攻勢は、国際社会の持続的な圧力の結果であり、性急な対話は北朝鮮の時間稼ぎに巻込まれることになる、絶対に制裁を緩めることがあってはならないと騒いでいる。

一方、「自由韓国党」をはじめとするかいらい保守一味と保守メディア、専門家らも、「北が対話に出て来たのは、苦境に立つたびに使う常套的手段」だの、「偽装平和攻勢」だの、「韓米同盟の亀裂と制裁緩和を狙った手口」などと悪態をついている。

これこそとんでもないデタラメな詭弁だと言うべきであろう。

われわれに対する拒否感と敵意が骨の髄まで染みついた者たちからは、それ以外の声が出るはずはなかろうが、国内外の期待と大勢の流れに挑戦し、とんでもない詭弁で世論を惑わしていることについては、決して看過することができない。

昨年、われわれは米国をはじめ敵対勢力の策動を断固粉砕して社会主義強国建設で歴史的奇跡を創造した。

内外の報道が一致して評しているように、これにより慌てふためいているのは、他でもない敵対勢力である。

一方で昨年、南朝鮮では各界各層の激しいキャンドル闘争によって同族対決と反人民的悪政にふけっていた朴槿惠逆徒と保守「政権」が惨めな終わりを遂げ、民主改革勢力の執権を契機に北南関係改善に対する民心の要求が一段と高まった。

われわれの最高指導者は、今年の新年の辞で、根本的に変わった共和国の戦略的地位とわが革命に有利に変わった情勢局面に対する全面的な分析・総括に基づいて、北南関係を改善し自主統一の突破口を開く歴史的な方針を示した。

わが国の最高指導者が提示した北南関係大転換方針によって、対決と戦争の瀬戸際に陥っていた朝鮮半島情勢は緩和局面に急転換するようになり、北南間には和解と団結の劇的な現実が広がるようになった。

新年に入り、北南関係でこのような驚くべき転換が起こると誰が想像できただろう。

燃えるような民族愛、同胞愛をもって、南朝鮮の冬季オリンピック競技大会の成功のために、わが選手団と応援団、芸術団をはじめとする大規模使節団を派遣し、あらゆる措置を講じたわが最高指導者の絶世偉人像に全民族が感服を余儀なくされている。

北南関係の大転換は決して天がもたらした偶然ではなく、われわれの主動的な措置と熱い同胞愛、平和守護の意志がもたらした尊い結実である。

朝鮮の気概が非常に高まり、国力が強いが故に、今日のような画期的な現実がもたらされたのである。

これこそが現実をあるがままに見るもっとも客観的で正確な見解である。

にもかかわらず、敵対勢力が「制裁・圧迫の結果」、「限界点」だと騒ぎ立てることこそ、月夜に吠える犬の遠吠えのようなたわいのない言動だと言わざるを得ない。

烏合の衆が言い散らしているように、われわれの経済は崩れておらず、主体化、現代化を目指しこれ見よがしに成長しており、人民生活向上の明るい展望を示す科学技術的成果とモデルが至る所で生み出されている。

党に対するわが軍隊と人民の支持と信頼は確固不動であり、わが祖国の地では社会主義進軍歌が力強く響いている。

われわれはすでに、時間も正義もわれわれの側にあり、勝利もわれわれのものだということを、確信をもって語っている。

その意味が何かという答えは今日の現実を見れば十分であろう。

内外の世論がわれわれの対話平和攻勢に対して、やるべき事を全てやり遂げ、持つべきものを全て手にした自信の表れであると一様に評しているのは、決して偶然ではない。

まだ、北南関係も朝米関係もすべてが始まったにすぎない。

互いに相手の意中も知らない時に、当事者同士が対座する前に、烏合の衆が雰囲気を曇らせるたわごとを発することこそ、極めてみ卑小なことだと言わざるを得ない。

無駄な発言は、寝ながら唾を吐くようなものであり、われわれの平和愛好的な提案を受け入れた政府当局を苦しい境遇に追い込むだけである。

今は自制と忍耐を持って全ての事柄に対し、慎重に品位をもって対処すべき時である。

ケチをつける者たちは、北南関係の改善と朝鮮半島の平和を願う内外の志向と要求を直視し、真実を惑わす幼稚な茶番をやめるべきである。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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